[ 教育学部 ]独自の「教育の英語」

関学の英語、教育の英語。

 関西学院は「創造的かつ有能な世界市民を育むこと」をみずからのミッションとして掲げています。ミッションを果たし世界市民として活躍するためには、豊かな国際的対話力とその基礎の1つである高い語学力を持つことが肝要です。教育学部も関西学院の一員として、とくに英語の運用力を錬成することを心がけています。
 2021年度入学生から新カリキュラムが始まり、関西学院大学教育学部から多くの中学校・高等学校の英語教員も輩出することになりました。さらに、関学教育学部を巣立って小学校で教鞭をとる教員も、これまで以上に英語の授業に携わっていくことになっています。次の世代に英語を教え、語学学習を効果的にガイドするためには、まず教育者本人が確かな英語の諸知識と技能を備えていることが求められます。そのために教育学部では、英語教育について充実したカリキュラムと手厚いサポートを用意しており、さらに自律した積極的な独習を奨励するためのプログラムや工夫を設けています。

教育学部英語学習リーフレット

英語に関する教育学部のカリキュラム

入学前課題

教育学部入学予定者の一部には、「入学前課題」としてオンライン教材を提供しています

正課授業

大学の語学学習の柱はやはり授業です。
英語関連の正課授業のなかから、いくつかピックアップしてご紹介します。

英語A

1年生から2年生の間の4学期、ずっと継続して英語の学習を提供します。「英語B」がスピーキングやリスニングのスキル向上を目指しているのに対し、「英語A」は読解力の養成に重点を置く授業です。Ⅰ~Ⅳまで1学期に1科目ずつ履修していきます。なお、入学予定者全員が入学前に受検する英語力診断(GTEC)の結果を用い、通常クラスの他に、授業を原則として英語で実施する「グローバル・クラス」と、大学生としての英語文法や構文理解の基礎固めを行う「入門クラス」を設けます。こうして学生の英語力に応じたきめ細かい指導を行っています。
授業での学習に加え。リーディングのスキルをさらに高めるための多読用教材を用意しています。

英語B

「英語A」と同じく、ⅠからⅣまで4学期にわたる必修の英語授業です。原則として英語を母語とする教員が授業を担当し、スピーキングとリスニングのスキルを育てています。教室での言語活動とオンライン・リソースを効果的に組み合わせるなど、それぞれの教員が工夫を凝らした授業を行っています。なお、入学予定者全員が入学前に受検する英語力診断(GTEC)の結果を用いて、通常クラスの他に少人数の「グローバル・クラス」を設け、英語の運用能力をさらに高める指導を行います。

子どもと英語

主に小学校教員免許課程にかかわる科目ですが、教育学部らしさ満載の英語学習授業です。子どもに英語を教えるための素地と技能が、講義と演習、マイクロティーチングなどを通して学べます。歌やチャンツ、絵本、英語劇、コミュニケ―ション活動などを体験しながら、自然な英語発音や実用的な英語表現なども身につきますよ。

2021年度より新カリキュラムがスタート

英語の実際的な各種コミュニケーション力を伸ばすために選択できる授業がさらに増えます。
 (例)
 English Communication Skills I  (第2学年)
 English Communication Skills II  (第3学年)
 Academic Presentation (第4学年)
 Advanced English (教育科学コース第2学年) など

検定試験

・学生には、英語授業の区切りにTOEIC IPテストの受験を課しています。

・他に希望者を対象としたTOEIC IPテストや、関西学院大学が会場となるTOEIC公開テストも年数回実施されています。

・TOEIC受験対策の教材は、教育学部がある西宮聖和キャンパス図書館にも揃えてあります。

オリジナル海外派遣プログラム ~教育学部ならではの独自プログラム~

より多くの人が日本から世界に活躍の場を広げ、また世界からさまざまな人材を日本に受け入れるグローバル時代にあっては、卒業後どのような職場で働くことになっても、国際性が必要とされます。特に教育の分野では多様性を尊重する姿勢、国際的な幅広い視野洞察力が求められています。教育学部では、世界の多様な教育のあり方を学ぶ、独自の海外派遣プログラムを実施しています。海外派遣プログラムでは期間は約2週間で2単位が認定されます。

  

US"アシスタントティーチャー"ボランティア

研修先:アメリカ・ロサンゼルス

内 容:ロサンゼルス、トーランス市での小学校での授業補助

費 用:40〜50万円程度(概算)

期 間:2月〜3月(約2週間)

ロサンゼルスでは外国からの移住者が多く、第2言語として英語を学ぶ児童はクラスの約30%を占めます。現地独自の教育制度や方法のレクチャーをCSULBで受講。小学校・キンダーガーテンにて、補助教員として英語でボランティアを行います。

オーストラリア幼児教育プログラム

研修先:オーストラリア・シドニー

内 容:ニュー・サウス・ウェールズ大学での語学研修、シドニー市での幼稚園、保育施設での実習

45〜55万円程度(概算)

2月〜3月(約2週間)

ニュー・サウス・ウェールズ大学での英語研修を受講し、多様な人種の子どもが集う幼稚園の保育に参加。個性を尊重する保育や人権教育といった、幼児教育·保育の理念と特徴を体験的に学びます。

セブ島職業体験ボランティア

研修先:フィリピン・セブ島

内 容:語学学校にて英語学習、セブの小学校での観察実習

30~35万円程度(概算)

2月〜3月(約2週間)

ボランティア(インターンシップ)として、セブ島内の幼稚園・保育園・小学校・日本語学校等での授業の準備やサポートをするだけでなく、習熟度に合わせた英語学習。英語力を伸ばすだけでなく、セブ島の初等教育について実習を通して学びます。

オンライン海外交流プログラム(2021年度実施)

2021年度は、コロナ禍でも海外体験ができるようにオンラインプログラムを実施しました。

交流先:マレーシア・クチン

現地の大学生と「多文化共生x教育」をテーマにワークショップで共創し、現地の子どもたちに実践しました。

交流先:ニュージーランド・オークランド

現地の中高生を対象に日本語教師のアシスタントや、現地の大学生とSDGsや教育問題についてディスカッションなどをしました。

関連情報

教育学部独自のプログラムのほか、関西学院大学が提供する多様な海外派遣プログラムに参加できます。