【教授】村上 謙(ムラカミ ケン)

[ 編集者:文学部・文学研究科        2018年6月8日   更新  ]

研究テーマ:日本語学、日本語史

 中世末以降の、いわゆる「近代日本語」の研究を行っています。特に、関西圏を中心とした上方語に関する資料、表記、音韻、文法、研究史など、各種の研究領域を幅広く扱うことで、当時の上方語の全体像の再構を目指しています。 また明治以降の上方語(一般的には関西弁と呼ばれています)についても、文献資料や録音資料、演劇資料などを用いて研究しています。

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担当授業例
「日本語学入門」(1年生対象科目)

 日本語が話せるのに日本語を学ぶ必要なんてない、とか、日本語はもう充分くわしいよ、と思っている人が結構います。また、日本語は話せるから英語より楽勝、と思う一方で、日本語は世界中で一番(?)難しい言語だと思っている人もやっぱり結構います。 本当にそうなのか?? いろいろな切り口からこうした先入観を考え直す時間です。

「日本語学演習Ⅰ」(3年生対象科目)

 授業の理念は基本的に日本語学入門の延長上です。日本語の素朴な疑問を掘り起こすことから始めて、その疑問はどうすれば解決できるのか、どんなデータが必要なのか、どうすれば上手にまとめられるのか、などを考えつつ、夏休みの自由研究的な発表をしてもらいます。素朴な疑問を私の授業では「タネ」と言っていますが、種を花までうまく育てられるかどうかです。ちなみに、「ハナ」は短期的には、卒業論文ですし、長期的には、人間存在に対する深い洞察力の獲得です。

卒業論文題目(一例)

和泉方言(泉州弁)における言葉の変容
外国人留学生の外来語使用実態
ネットスラング「ンゴ」の拡大
形容詞接尾「み」の現代的用法の変化
「ぬくい」の用法の実態