[ 司法研究科 ]2019年 司法試験結果

2019年受験結果

☑合格者数  :12名
☑合格率   :19.0%
☑現役(初回)合格者数:4名*1

*1 現役(初回)合格者4名中2名(50%)は、法学部を3年で早期卒業後、本学ロースクール既修者コース(2年)を経て現役合格。また同4名中1名(25%)は同じく法学部を3年で早期卒業後、本学ロースクール未修者コース(3年)を経て現役合格。

2019年(令和元年)司法試験の結果について ニュースへのリンク

受験者数 63 人
短答式合格者数 42 人
最終合格者数 12 人
合格率 19.0 %
合格者内訳 既修者 未修者
受験者数 24 人 39 人
合格者数 4 人 8 人
合格率 16.7 % 20.5 %

合格者の声

大森 楓 さん (既修者コース)

最短の5年間で司法試験合格。努力を実らす環境がある。

大森 楓 さん

私は、関西学院大学法学部司法特修コースに所属していました。
司法特修コースには、早期卒業制度があります。かねてから、私は「早期卒業なんて、飛び級をしているみたいで格好いいな」と思っていました。
早期卒業をするには、いくつかの要件がありました。その一つに、「関学ロースクールの入試に合格すること」というのがありました。早期卒業制度に興味を持っていた私は、関学ロースクールを受験し、そのまま進学することになりました。

このような経緯でロースクールに入学したため、「法曹になりたい!」という強い思いを抱いていたわけではありませんでした。また、司法試験のこともよく知らない状態でした。そのため、入学当初は、周囲の人が法曹を目指した動機を知ったり、司法試験の壁の高さを感じたりする度に、私にはロースクールが向いていないのではないかと感じることがありました。

しかし、入学した以上、周りに置いて行かれないように必死に食らいついていきました。1日のほとんど、ひいては1年のほとんどを学校で過ごすようになりました。授業の予習を十分にする、授業で本当に理解できているか確認する、授業後には先生や学生と疑問点を議論する…この繰り返しの中で、自分が成長していきました。ロースクールの授業は、司法試験に直結します。このように授業に食らいついていこうとすることで、自然と司法試験との距離は縮まっていきました。また、自分の成長を実感することが、勉強のモチベーションにつながりました。このような、良い循環が作れたことが、合格のポイントになりました。

とはいえ、時には自分の成長が停滞してしまい、落ち込むこともありました。そのようなときには、先生、同期、先輩、後輩など、色々な方が助けてくれます。
先生方は、授業時間外にも質問に対応してくださいます。なかなか理解が進まない私にとことん付き合ってくださり、励ましの言葉もかけてくれました。
また、関学には、合格者の先輩が在校生の授業補助・起案指導を行う土曜ゼミという制度があります。その中で、先輩は、単に指導をしてくれるだけではなく、悩み事の相談や不安の解消にも努めてくれました。

このように関学ロースクールには、努力する人を支える体制が整っています。このような環境があったからこそ、法曹や司法試験から縁遠かった私でも、司法試験に合格できたと思います。このような環境で司法試験を目指したいという方は、関学ロースクールへの進学を選択肢の一つとしてみてください。


Profile

 2017年3月 関西学院大学 法学部(法律学科・司法特修コース)3年早期卒業
     同年4月 関西学院大学 司法研究科 入学(既修者コース)
 2019年3月 関西学院大学 司法研究科 修了
    同年 司法試験 現役(初回)合格

中村 彩香 さん (未修者コース)

ロースクールでの専用キャレル(自習机)や学習サポートプログラムを活用。現役合格で法曹の道へ。

中村 彩香 さん

私は、幼い頃の経験から法に携わる仕事に就きたいと、大学入学前には考えていました。そのため、合格していた公立大学の経済学部ではなく、私立である関西学院大学の法学部に入学しました。その際、経済的に厳しいものの、早期卒業という制度があると母を説得したことを覚えています。結果として、運良く大学を早期卒業し、ロースクールの未修コースに入学しましたが、大学入学後はそのようなことはすっかり忘れていました。

法学部出身ではありますが、法律科目を避け、真面目に勉強していたとは言えない私は、初学者と同じ状態でした。そのような私でも、現役で合格できたのは、ロースクールを含めて周りの環境が整っていたからだと思います。実家暮らしで、自分の部屋などない私にとって、キャレルの貸与は重要で、キャレルでしか勉強していないと言っても過言ではないです。また、アルバイトはしていたものの、予備校等に通う経済的余裕はない上、積極性があるとは言えない私にとって、教学補佐や土曜ゼミなどの学習サポートはとても助かりました。

さらに、関西学院大学ロースクールの弱点であると言われることもあるようですが、ガツガツと競って勉強するのではなく、自分のペースに合わせて学習できる学生の雰囲気が、私には合っているように感じました。

最後に、私が1つだけ大事だと思ったことは、当たり前のことかもしれないですが、人のせいにしないことです。他のロースクールのことは分かりませんが、どのロースクールも環境は充分に整っていると思います。その中で、どうするか、どのような結果になるかは、結局はその人次第だと思います。ロースクール生活や、受験生生活は辛いことも多いと思いますが、自分自身を見失うことなく頑張って下さい。

ありがとうございました。


Profile

 2016年3月 関西学院大学 法学部(法律学科・司法特修コース)3年早期卒業
   同年4月 関西学院大学 司法研究科 入学(未修者コース)
 2019年3月 関西学院大学 司法研究科 修了
    同年 司法試験 現役(初回)合格

清水 沙織里 さん(未修者コース)

先輩弁護士らによる学習サポートを活用。純粋未修者でも、安心して学習。

清水 沙織里 さん

経済学部で学んでいた私でしたが、社会における法律の重要性、そしてその面白さに惹かれてロースクール進学を決断しました。そして、ロースクールをいくつか見学し、学生・教授・先輩・事務室の仲が良く、雰囲気が良かったことから関西学院大学に進学することを決めました。

私は、いわゆる純粋未修だったので、初めの一年間が一番忙しく、負担が大きかったと感じました。入学当時は、法律学の用語すら知らず、教科書を正確に読むことが出来なかったため、授業についていくので必死でした。しかし、教授の方々が粘り強く、私の質問に答えてくれたり、また基本的な法律の勉強方法にいたるまで細かく相談にのってくださったこともあり、二年目には、勉強の負担が重いとは感じなくなっていました。

また、学校のサポートで、先輩方が指導をしてくださるのですが、これが非常に有益だったと思います。純粋未修の先輩が、指導をしてくださったことにより、基本的すぎて恥ずかしくて聞けないような疑問にも、「私も、そうだったからわかるよ」などと快く回答してくださり、疑問を払拭することができました。このような教授や先輩の方々を持てたことは、関西学院大学に入学して本当によかったことの一つです。

関西学院大学への進学を考えている方へ
ロースクール選びは、司法試験への勉強に大きく左右すると思います。合格率も確かに大切で目が行きがちですが、蓋を開けてみると未修コースの合格率は極めて低いなんてこともあります。関西学院大学は、未修コースの合格率が高く、その秘密は、学習サポートの選択肢が多くあり、仲の良い校風のため、気持ちよく勉学に励むことができるからです。是非、良い環境で友人らと共に勉学に励んでください。


Profile

 2012年12月 カリフォルニア州立大学 経済学部(商法・金融学科)卒業
 2013年 4月  関西学院大学 司法研究科 入学(未修者コース)
 2016年 3月  関西学院大学 司法研究科 修了
 2019年         司法試験 合格