[ 司法研究科 ]担当教員

研究者教員

丸山 敦裕 教授【研究テーマ・専門領域】 憲法、ドイツ基本権論、情報・メディア法

公法:憲法

法的紛争には1つとして同じものはありません。それ故、学習した先例を個々の事案に機械的に当てはめることはご法度です。事案分析に際しては、先 例と当該事案との距離感を意識することが最も大切です。授業では、「個別事情の捨象」や「十把ひとからげ」といった思考停止を排除して、憲法判例を丹念に読み込んでいきます。憲法判例の射程を模索する楽しみを一緒に味わいましょう!

学歴
大阪大学大学院法学研究科
公法学専攻博士課程単位取得満期退学

前硲 大志 准教授【研究テーマ・専門領域】 憲法、議会法

憲法は、それぞれ異なる価値観や背景を持った人々によって成り立つ共同体の運営を規整する法です。憲法判例は、そうした共同体の一員でありながら、自分の考えや在り方が共同体運営に上手く組み込まれなかった場合に生じるとも言えるでしょう。人々が互いに「他人の人生」を蔑ろにすることなく、それぞれ「自分の人生」を満足に生きるための仕組みを整えるにはどうしたらよいか。その難問を、ぜひ一緒に考えていきましょう!

学歴
大阪大学大学院法学研究科
法学・政治学専攻博士課程修了
博士(法学)(大阪大学)

中原 茂樹 教授【研究テーマ・専門領域】 行政法、実効性確保、行政不服審査、国家賠償、情報公開・個人情報保護

公法:行政法

行政法では、「初見の法律」を解釈し、「初見の事案」に適用して解決することが求められます。無理だと思われるかもしれませんが、法曹実務家にとっては重要な能力です。行政法理論という「文法・公式」と、判例という「お手本・例題」の「使い方」を学び、訓練すれば、できるようになります。問題には多数の「ヒント」が散りばめられているので、大丈夫。一緒に学びましょう!

学歴
東京大学大学院法学政治学研究科
博士課程単位取得満期退学

神戸 秀彦 教授【研究テーマ・専門領域】 差止、公害、損害賠償

民事法:民法

民法は広大な領域を含み、細部まで勉強し尽くすのは大変ですが、頑張りましょう。ちまたでは、司法試験合格者数の抑制や弁護士の就職難などの暗 い話題もありますが、抜群の快適な環境の下、有能で熱意ある本学スタッフや先輩・友人と共に学ぶことで、必ず切り開いていけるはずです。

学歴
東京都立大学社会科学研究科
基礎法学専攻博士課程単位取得

張 洋介 准教授【研究テーマ・専門領域】 物権法、土地法、土地所有権論

民事法:民法

司法試験の勉強は、時間的にも長く量も膨大で相当にハードなものです。しかし、その分やりがいもあります。快適な学習環境に身を置き、司法試験合格という目的意識を持って2年間、あるいは3年間を関学ロースクールで過ごしてみませんか。私も、教員としてできる限りのサポートができるよう日々勉強中です。西宮北口キャンパスで共に学びましょう。

学歴
関西学院大学大学院法学研究科
民刑事法学専攻博士課程後期課程
単位取得満期退学

山田 到史子 准教授【研究テーマ・専門領域】 民法、契約法、国際統一売買法

民事法:民法

夢の実現のためには、信念と覚悟が要求されます。それはおそらく、生半可なものではなく、昼夜を問わず、図書館で苔の生えるまで頑張ることが必要とされるでしょうが、努力の末にはきっと大きな希望が待っていることを信じて、共に議論いたしましょう。

学歴
大阪大学大学院法学研究科
民事法学専攻博士課程後期課程
単位取得満期退学
博士(法学)(大阪大学)

野田 輝久 教授【研究テーマ・専門領域】 会社法、結合企業法、コーポレートガバナンス

民事法:商法

会社法は条文も多い上に、分かりにくい法分野かもしれません。ですが、より良い経済社会の実現の一翼を担う法分野でもあり、大企業にとっても中小企業にとっても重要な地位を占めています。学生諸君が法曹になってから会社法を活用できるように、その手助けができればと思っています。

学歴
青山学院大学大学院法学研究科
私法専攻博士課程後期課程
単位取得満期退学
ドイツ・ミュンスター大学 法学博士号取得

下村 眞美 教授【研究テーマ・専門領域】 民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、権利実現

民事法:民事訴訟法

他人に連れられて行った道はすぐに忘れますが、自分で地図を読み、迷えば道行く人に尋ねて目的地まで着いた道は忘れません。法律の勉強も同じです。自分で基本書等を読み込み、考え、書くという作業をしなければ、司法試験に合格できません。教員は、「カーブあり」「落石注意」等、標識の役割をしながら皆さんの伴走をしますが、道を行くのは皆さん自身です。本研究科でお待ちしています。

学歴
大阪大学大学院法学研究科
民刑事法専攻博士課程前期課程修了

上嶌 一高 教授【研究テーマ・専門領域】 刑法、犯罪論全般、財産犯罪・経済犯罪

刑事法:刑法

刑法は、論理にしたがって思考することが重んじられる領域です。司法試験においては、これまでの議論の蓄積によって成る刑法の基本的知識・理論を自分のものとして身に付け、これを基にして、事例等の問題にあたって自ら考え、自身の言葉で答えを説くことができるようになることが求められます。高い志を持つ皆さんと一緒に学び、私も前進したいと強く願っています。

学歴
東京大学法学部卒業

中村 悠人 教授【研究テーマ・専門領域】 刑法、刑罰論、犯罪論、自由と責任

刑事法:刑法

刑法は、抽象的で理解しにくい学問であると思われがちですが、その理論は具体的・実務的な問題の解決を目指して展開されています。論理性、体系性と具体的帰結の妥当性を確保することが目指されているのです。これを達成するためには、解釈論だけでなく事案の分析能力も必要になってきます。このような能力の涵養を通じて、法曹実務家として必要な問題解決能力を身に付けていってもらえればと思います。私もそのお手伝いができるよう、尽力します。

学歴
立命館大学大学院法学研究科
博士課程後期課程修了
博士(法学)(立命館大学)

京 明 教授【研究テーマ・専門領域】 被疑者取調べ、自白、イギリス

刑事法:刑事訴訟法

ロースクール生にとって司法試験はとてつもなく高い壁のように思えるかもしれませんが、実務家になる上では最低限のスキルを試す一つの登竜門にすぎません。そして、そのスキルとは、法的三段論法の適用能力と言っても過言ではないでしょう。理想を実現するためのスキルの修得。身に付けるのは決して容易ではありませんが、私も教員の一人としてそのお手伝いができればと思っています。

学歴
一橋大学大学院法学研究科
博士課程後期課程修了
博士(法学)(一橋大学)

実務家教員

池田 直樹 教授【研究テーマ・専門領域】 ローヤリング、シミュレーション教育、環境紛争

研究科長 (弁護士)大阪弁護士会・あすなろ法律事務所

事実が与えられたとき、法律家らしい思考プロセスで解決案を提示する方法をマスターすることが目標です。正確な(限られた)知識を基に、正義の感覚を重んじながら法律家らしい手順で解決案を模索していく。具体的場面を想定しながら、条文での基本確認、言い分方式、法的メモ、模擬依頼者との面談、グループ討議など、ユニークな方法論を用いて、親身になって皆さんを徹底訓練します。

学歴
東京大学法学部卒業
ミシガン大学ロースクール卒業(LL.M)

大島 眞一 教授【研究テーマ・専門領域】 要件事実、事実認定

(元大阪高等裁判所部総括判事)(弁護士)大阪弁護士会・協和綜合法律事務所

要件事実を中心としつつ、事実認定も学びます。要件事実は、民法等の実体法の理解を前提とし、現実の民事訴訟の中で、当事者の主張をいかに位置づける かというものです。このため、民法、民事訴訟法と関連づけながら、要件事実を学びたいと考えています。事実認定は、基礎的な事項を学びます。皆さんが司法試験を突破し、法曹として活躍される日を楽しみにしています。

学歴
神戸大学法学部卒業

亀井 尚也 教授【研究テーマ・専門領域】 紛争解決、裁判の法政策形成機能、法曹の役割

(弁護士)兵庫県弁護士会・かけはし法律事務所

法曹は、常に人への共感や正義感をベースに、事実と理論を探求し、全人格をもって社会に訴えていく魅力的な仕事です。私は、皆さんに、法を単なる知識でなく使える武器として身に付けてもらえるよう、また法曹が紛争の解決にどのような役割を果たすべきかをいつも考えてもらえるよう、共に格闘したいと思います。特に模擬依頼者を活用したシミュレーション教育に力を入れています。

学歴
東京大学法学部卒業

小島 幸保 教授【研究テーマ・専門領域】 契約及び交渉実務、著作権法、消費者法

(弁護士)大阪弁護士会・小島法律事務所

皆さんは、どのような法曹を目指しますか。社会の複雑化や国際化に伴って、法曹像も変化し、その活動領域はどんどん広がっています。ロースクールで習得する知識が、法曹実務にどのようにつながるのかを知り、法曹としての社会での役割や使命も一緒に考えていきたいと思います。私たちと共に、リーガルプロフェッショナルへの道を着実に進んでいきましょう。

学歴
関西学院大学法学部卒業
大阪工業大学知的財産専門職大学院修了

佐々木 章 准教授【研究テーマ・専門領域】 法曹教育、民事法一般、労働紛争

(弁護士)大阪弁護士会・C&L法律事務所

日本には約2000の法律がありますが、司法試験の受験科目は8科目にすぎません。学んだことがない法律が大部分の中、法律実務家が実務を日々やっていけるのは、基本法を通じた論理的な思考力、バランス感覚という法曹に必要なリーガルマインドを身に付けているからです。断片的な知識が一本の線になり、徐々に立体化され、自分なりに体系化されていきます。これを皆さんと一緒に体 験していければと考えています。

学歴
同志社大学法学部法律学科卒業
関西学院大学大学院司法研究科修了

髙山 巌 教授【研究テーマ・専門領域】 刑事裁判実務、法廷技術

(弁護士)大阪弁護士会・ゼラス法律事務所

刑事裁判の法廷は、国家権力が市民の自由・財産・生命を強制的に奪うことが正当化されるかどうかを見極める場です。刑事弁護人は、憲法と法律に従って、依頼者たる被告人の権利を徹底して擁護し、刑事裁判のルールに則った審理を求めていかなければなりません。それを実現するには、証拠法の正しい理解はもちろんのこと、法廷で判断者たる裁判官(時には裁判員)に、被告人の主張を証拠と論理によって理解してもらうための確かな法廷技術が不可欠です。理論と技術、そして情熱が法廷の空気を変えることを知ってほしいと思っています。

学歴
東京大学法学部卒業
京都大学法科大学院修了

津田 和之 教授【研究テーマ・専門領域】 自治体法務、行政法、住民訴訟

(弁護士)兵庫県弁護士会・神戸山手法律事務所

私は、関学ロースクールの1期生です。法律の勉強には、決して「効率的」とか「近道」はありません。そのため、ロースクールでの日々は決して楽なものではありません。ロースクールの2年間ないし3年間は、毎日勉強づけになって、仲間と一緒に地道な努力を繰り返し行うことにより、きっと法曹への道は開けてくると信じています。法曹の道を目指して共に頑張りましょう。

学歴
同志社大学法学部卒業
関西学院大学大学院司法研究科修了

金川 誠 准教授【研究テーマ・専門領域】 刑事模擬裁判、刑事裁判実務Ⅱ(証拠法と事実認定)

(裁判官)大阪地方裁判所判事

刑事訴訟法は、刑事裁判の基本的なルールを定めたものですので、法文を読んだだけで理解するのは簡単ではありません。刑事裁判手続で実際にどのように使われているか体験することで、初めて理解できるものが多く存在します。微力ではありますが、刑事裁判官としてのこれまでの経験を生かし、皆さんに刑事裁判実務の具体的なイメージを持っていただけるよう努めたいと思っています。

学歴
京都大学法学部卒業
広島大学大学院法務研究科修了

橋本 晋 教授【研究テーマ・専門領域】 刑事模擬裁判、刑事裁判実務Ⅰ(捜査と公判の交錯)

(検察官)大阪高等検察庁検事

法曹の仕事は、人々の問題解決に協力するという、大変厳しいながらも、大いにやりがいのある仕事だと思います。皆さんが、そういう法曹になるために必要な 法的知識と事件の見方を十分に修得できるよう、精一杯お手伝いしたいです。一緒に頑張りましょう。

学歴
中央大学法学部法律学科卒業