2017年司法試験 合格者の声

[ 編集者:大学院 司法研究科       2019年3月4日   更新  ]

いかに勉強に没頭できるベストな環境を整えられるかが重要

司法試験合格者の声(藤掛昂平)


< 藤掛 昂平(フジカケ コウヘイ)さん >

 2015年4月 関西学院大学 司法研究科 入学(既修者コース)
 2017年3月 関西学院大学 司法研究科 修了
    同年   司法試験 現役(初回)合格

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 私は他の大学から関学のロースクールに入学しました。関学のロースクールを選んだ理由は、実家から通いやすい場所にあることでした。大学時代、京都で一人暮らしをしていた私はすっかり怠惰な生活態度が身についてしまい、勉強にも全く身が入らず、卒業するのもやっとという体たらくでした。このまま一人暮らしを続ければ間違いなく司法試験には合格できないと考え、実家から通うことができる関学を選びました。

 とはいえ、私の入学年度の関学ローの司法試験合格率は10パーセント程度であり、自分が司法試験に合格することができるのかが最初はとても不安でした。しかし、このロースクールで毎日勉強するうちにその不安は徐々に薄れていきました。

 その理由のひとつはロースクールでの授業にあります。関学ローの授業は1クラス10人程度の少人数規模で行われます。そのため、毎度の授業はゼミのように教員と学生が活発に議論するという双方向性が重要視されたものとなっています。また、少人数であるため、質問もしやすく、授業中に浮かんだ疑問点をその場で解消することができます。そして、授業の内容は判例通説といった基本を押さえることを重要視しているため、予習や復習の段階で細かい学説を調べることに時間を奪われるということがありません。そのため、日ごろの勉強が司法試験の受験勉強に直結しているといえます。さらに、最終学年になれば研究者の教員だけでなく、法曹界の一線でご活躍されている実務家の先生方が担当する授業が増え、ここでプロの法律家に直接法的思考を学ぶことができます。これらの授業の内容は司法試験を合格するために必要かつ十分なものだと思います。

 司法試験のための勉強はとにかく起案をして、それを他人に見てもらい、欠点を直していくという作業が中心になります。この勉強のために関学ローでは自主ゼミサポート型の土曜ゼミという制度があります。これは、学生たちが自主的に組んだゼミに司法試験に合格した卒業生の先輩が付き、学生の起案の添削、ゼミでの直接の指導を行うという制度です。実際に合格した先輩から直接に指導をしてもらえるのでとても効率的な勉強をすることができます。個人的にはこの制度によって飛躍的に自分の力が付いたと感じていますし、関学ロー1番の強みだと考えています。

 さらに関学ローでは、1人に1台のキャレルとロッカーが貸与されます。そのため、重たい基本書等を毎日学校に運ぶ必要もありませんし、自習室で自分の席の確保のために労力を費やす必要も無いので、勉強に没頭することができます。

 どこのロースクールに入学するかは非常に悩ましい問題だと思います。どうしても合格率という客観的な基準が気になってしまうと思いますが、司法試験は東大生でも半分以上は落ちる一方で、よく一緒に勉強していた、関学ロー同期の私の仲間たちはほぼ全員、それも上位3分の1以内で合格しました。結局は合格率よりも生活面、設備、周囲の人間といった要素で、いかに勉強に没頭できるベストな環境を整えられるかが一番重要なのではないかと思います。そういった環境をうまく整えることができ、日ごろの努力を怠らなければ司法試験に合格することはそれほど難しいことではないと思います。私にとって関学のロースクールで勉強するという環境は至れり尽くせりの最高のものだったと思います。