学術講演会「刑事弁護のやりがい」を開催しました

[ 編集者:大学院 司法研究科       2017年2月20日   更新  ]

11月2日、「刑事弁護士のやりがい~死刑事件弁護も経験して~」というタイトルで、講演会を開催いたしました。

刑事弁護の最前線でご活躍の後藤貞人弁護士にお越し頂き、今までの経験をとおして刑事弁護のやりがいや、現在の裁判制度についてお話しいただきました。

 「社会」が正義とみなしていない側にいる人、その個人に寄り添うこと、世界中すべてを敵にまわしてでも、一人ぼっちになってしまったその人に寄り添うことが弁護士としての責務であることを話されました。 

その魅力的な語りは、「法廷を支配する」刑事弁護のプロとの評価に違わず、聴衆を引き込むドラマティックなものでした。

 また限られた情報また期間で人間が裁かなければいけない、完全とは言えない制度の中で、死刑判決が下されている日本の現状についても語ってくださり、その課題について深く考える機会となりました。

さらに裁判員裁判が行われるようになった今、法廷では、より高いプレゼンテーション能力が求められることにも言及され、実際的なトレーニングの重要性についても言及されました。

活発な質疑応答も行われ、将来法曹を目指している者にとって大変有意義で、示唆に富む講演となりました。

学術講演会「刑事弁護のやりがい」ポスター PDFファイル   [ 223.90KB ]