修了生の声

[ 編集者:大学院 司法研究科       2017年2月28日   更新  ]

「誰からも感謝されることなく、みんなのために仕事をすることが誇り」。先輩検事の言葉で抱いた熱い意気を忘れぬよう、現在も事件の捜査や公判を担当しています。

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略歴

2004年 4月 関西学院大学法科大学院(未修)入学
2007年 3月 関西学院大学法科大学院修了
2007年 9月 新司法試験合格
2008年 12月 検事任官。東京地検検事
2009年 4月 名古屋地検検事
2010年 4月 福岡地検検事
2012年 4月 大阪地検検事
2014年 4月 岡山地検検事


~丁寧な指導や目的意識が高い仲間に囲まれ、至れり尽くせりの贅沢な環境での勉強~

私は小学生の頃から大学卒業まで硬式テニス一色でしたので、司法試験受験など考えたこともありませんでした。ところが、大学卒業の年に関西学院大学のロースクールが設置され、多様な経験を持つ学生を受け入れる特別入試制度があることを知りました。実務家教員が多く在籍していることも魅力に感じ、ロースクールへの受験を決意。入学してみると、周りの皆は目的意識が強く、何気なく入学した私も刺激を受け、目標を持って勉強することができました。時には一緒に遊びに行ったり、スポーツをしたりと、うまく気分転換をしながら勉強を続けられたと思います。そして先生方には、本当にお世話になりました。自分も実務家となった今、先生方はすごい人たちということを改めて感じ、授業を受けた時間はとても贅沢だったと思っています。司法試験に合格したとき、私は弁護士としてスポーツの世界に関わりたいと考えていましたが、ある先輩検事から、「被害者から感謝されたのでは遅い。なぜなら、その人はすでに被害に遭ってしまっている。誰からも感謝されず、みんなのために仕事をするのが誇りだ。」というお話を聞いて熱い気持ちになり、検事になることに決めました。

現在は、窃盗事件や殺人事件など、さまざまな事件の捜査や公判を担当しています。ロースクール時代に、刑事法総合演習や刑事裁判実務などで勉強した内容は仕事上で問題になることも多く、ロースクールでの学びは今の私の土台になっています。