研究者教員

[ 編集者:大学院 司法研究科       2018年3月30日   更新  ]

教員紹介

永田秀樹教授

京都大学大学院法学研究科公法専攻 博士課程単位取得満期退学

[研究テーマ・専門領域]憲法、違憲審査制、憲法裁判所
[メッセージ]憲法は難しいという声を聞きます。ロースクールでは憲法の理論と知識を当事者の立場に立って使えるようにならなければなりません。そのためには憲法訴訟の技術にも習熟する必要があります。しかし、いわゆる「審査基準」はあまり役に立ちません。
これまでのロースクール教育の経験を生かして、本物の力がつくように導きたいと思います。ふり落とされないようにしっかりとついてきてください。

丸山敦裕教授

大阪大学大学院法学研究科公法学専攻 博士課程単位取得満期退学

[研究テーマ・専門領域]憲法 、ドイツ基本権論、情報・メディア法
[メッセージ]法的紛争には1つとして同じものはありません。それゆえ、学習した先例を個々の事案に機械的にあてはめることは御法度です。事案分析に際しては、先例と当該事案との距離感を意識することが最も大切です。
授業では、「個別事情の捨象」や「十把一絡げ」といった思考停止を排除して、憲法判例を丹念に読み込んでいきます。憲法判例の射程を模索する楽しみを一緒に味わいましょう。

荏原明則教授

筑波大学大学院社会科学研究科法学専攻 博士課程修了
法学博士(筑波大学)

[研究テーマ・専門領域]行政手続、公物・公共施設法、環境法
[メッセージ]法律家は、一般に有効な法的アドヴァイスや法的救済サービスを適切な時期に提供することを求められています。しかし、現実はうまく機能していません。私の担当する行政法は、個別具体的、そして種々雑多の法律から構成されるため、的確な判断をすることが難しいこともあります。
これを解決するため、諸君らとともに研鑽を積むとともに、正義と衡平の実現に向けて一緒に頑張りましょう。

曽和俊文教授

京都大学大学院法学研究科公法専攻 博士課程単位取得満期退学

[研究テーマ・専門領域]行政法、環境法、地方自治法
[メッセージ]行政法は難しいと敬遠されがちですが、私の授業はわかりやすいと定評があります。行政制度はなぜ必要か。その基本に立ち返って考えて下さい。授業では、抽象的な法理を具体的な事例に則して説明するように心がけています。
なぜか?と問い、なるほど!と納得する。そのような繰り返しの中で、行政法を身につけて欲しいと思います。

神戸秀彦教授

東京都立大学社会科学研究科基礎法学専攻 博士課程単位取得
[研究テーマ・専門領域]差止、公害、損害賠償
[メッセージ]民法は広大な領域を含み、細部まで勉強し尽くすのは大変ですが、がんばりましょう。
ちまたでは、司法試験合格者数の抑制や弁護士の就職難などの暗い話題もありますが、抜群の快適な環境のもと、有能で熱意ある本学スタッフや先輩・友人と共に学ぶことで、必ず切り開いていけるはずです。

張洋介准教授

関西学院大学大学院法学研究科民刑事法学専攻 博士課程後期課程単位取得満期退学

[研究テーマ・専門領域]物権法、土地法、土地所有権論
[メッセージ]司法試験の勉強は、時間的にも長く量も膨大で相当にハードなものです。しかし、その分やりがいもあります。快適な学習環境に身を置き、司法試験合格という目的意識をもって2年間、あるいは3年間を関学ロースクールで過ごしてみませんか。
私も、教員としてできる限りのサポートができるよう日々勉強中です。新月池のほとりでともに学びましょう。

山田到史子准教授

大阪大学大学院法学研究科民事法学専攻 後期課程単位取得満期退学
博士(法学)

[研究テーマ・専門領域]民法、契約法、国際統一売買法
[メッセージ]夢の実現のためには、信念と覚悟が要求されます。
それはおそらく、生半可なものではなく、昼夜を問わず、図書館で苔の生えるまで頑張ることが必要とされるでしょうが、努力の末にはきっと大きな希望が待っていることを信じて、ともに議論いたしましょう。

野田輝久教授

青山学院大学大学院法学研究科私法専攻 博士後期課程単位取得満期退学

[研究テーマ・専門領域]会社法、結合企業法、コーポレートガバナンス
[メッセージ]会社法は条文も多い上に、分かりにくい法分野かもしれません。ですが、よりよい経済社会の実現の一翼を担う法分野でもあり、大企業にとっても中小企業にとっても重要な地位を占めています。
学生諸君が法曹になってから会社法を活用できるように、その手助けができればと思っています。

堤龍弥教授

神戸大学大学院法学研究科私法専攻 博士課程後期課程単位取得満期退学
弁護士(兵庫県弁護士会)

[研究テーマ・専門領域]民事手続法、当事者権、適正・衡平
[メッセージ]法の使命は、正義と衡平の実現です。人に対する思いやり、奉仕の精神なくしては、本当の意味での法律家とはいえません。できることは限られていますが、わが関学ロースクールでの法学教育を通して、そのような人間性の涵養と、いわゆるリーガル・マインドとリーガル・ナリッジの習得に少しでも寄与することができればと願っています。
目標に向かって一緒に頑張りましょう。「徳孤ならず必ず隣あり」

荒川雅行教授

関西学院大学大学院法学研究科民刑事法学専攻 博士課程後期課程退学

[研究テーマ・専門領域]刑法、犯罪、経済犯罪
[メッセージ]刑法はとっつきにくい科目だと言われることがありますが、論理的思考力を身につけるための格好の素材だと思います。
私の担当目標は、学生諸君が刑事実体法の諸原則ならびにいわゆる犯罪論(体系論)及び個別の犯罪各論の基本的な知識を修得すること。さらには、事実の分析能力や体系論理的な刑法解釈論を涵養し、実務法曹としての必要な問題解決能力を獲得していくことをサポートすることにあります。しっかりがんばってください。

川崎英明教授

大阪市立大学大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学
博士(法学)(東北大学)

[研究テーマ・専門領域]刑事訴訟法、憲法的刑事手続、検察官論
[メッセージ]誤判冤罪事件や特捜検事の証拠改ざんなどで、法曹の姿勢が厳しく問われています。法科大学院生には、どういう法曹になるのか、目標と覚悟を定めることが求められます。権力には強いが情けに弱い、強きをくじき弱きを助ける、そんな頼れる法曹に育ってほしい。
「学ぶとは誠実を胸に刻むこと」(アラゴン)を道標に、豊かな人権感覚と法的素養を磨き上げる手助けをしたいと思います。

京明教授

一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了
博士(法学)(一橋大学)

[研究テーマ・専門領域]被疑者取調べ、自白、イギリス
[メッセージ]ロースクール生にとって司法試験はとてつもなく高い壁のように思えるかもしれませんが、実務家になるうえでは最低限のスキルを試す一つの登竜門にすぎません。そして、そのスキルとは、法的三段論法の適用能力と言っても過言ではないでしょう。
理想を実現するためのスキルの修得。身につけるのは決して容易ではありませんが、私も教員の一人としてそのお手伝いができればと思っています。