[ 司法研究科 ]2017年 司法試験結果

2017年受験結果

☑合格者数  :18名   【 全国15位 】
☑合格率   :18.4%  【 全国20位 】西日本私大*1の中で1位
☑現役(初回)合格者数:6名*2

*1 募集を停止している大学を除く。
*2 現役(初回)合格者6名中2名(33%)は、法学部3年+ロースクール2年の最短5年で合格。

2017(平成29)年司法試験の結果についてニュースへのリンク

受験者数 98 人
短答式合格者数 48 人
最終合格者数 18 人
合格率 18.4 %
合格者内訳 既修者 未修者
受験者数 47 人 51 人
合格者数 12 人 6 人
合格率 25.5 % 11.8 %

合格者の声

相原健吾さん(既修者コース)

最短の5年間で司法試験合格。依頼者に寄り添う弁護士へ。

相原健吾さん

「Mastery for Service」

この関西学院のスクールモットーに感銘を受け、私は、高校から関西学院へと進みました。大学時代、「誰かのために、社会のためになる仕事がやりたい」と思っていました。そのような中、関西学院大学出身の先輩弁護士が法曹の仕事について話してくれる機会があり、優しい口調で語られる弁護士としての仕事のやりがいに私はとても魅力を感じました。このことをきっかけとして、自分も依頼者に寄り添い、社会のために仕事をする弁護士になりたいと思い、法曹を志しました。

私は、高校、大学、ロースクールとすべて、この関西学院で学びました。関西学院は、様々なチャレンジができる環境があり、それをサポートしてくれる人がたくさんいます。私は、新しく創設された司法特修コースの1期生として、大学を3年で早期卒業し、ロースクールの既習コースを2年で修了し、1回目の受験で司法試験に合格することができました。このように最短のルートで法曹の道を目指すことができたのも、応援してくれた先生方やサポートをしてくれた職員の方々、切磋琢磨した仲間たちの存在が大きいです。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

今後は、支えてくれたすべての方への恩返しとして、依頼者の気持ちに寄り添って全力を尽くす弁護士となり、スクールモットーの「Mastery for Service」を忘れることなく精進していきます。


Profile

 2015年3月 関西学院大学 法学部(司法特修コース1期生)3年早期卒業
  ◆法学部リンク「PICK UP!法学部生」相原さんインタビュー◆
    同年4月 関西学院大学 司法研究科 入学(既修者コース)
 2017年3月 関西学院大学 司法研究科 修了
      同年 司法試験 現役(初回)合格

  ◆動画リンク「法曹の仕事とその魅力」相原さんインタビュー◆

藤掛 昂平さん (既修者コース)

いかに勉強に没頭できるベストな環境を整えられるかが重要

藤掛 昂平さん

私は他の大学から関学のロースクールに入学しました。関学のロースクールを選んだ理由は、実家から通いやすい場所にあることでした。大学時代、京都で一人暮らしをしていた私はすっかり怠惰な生活態度が身についてしまい、勉強にも全く身が入らず、卒業するのもやっとという体たらくでした。このまま一人暮らしを続ければ間違いなく司法試験には合格できないと考え、実家から通うことができる関学を選びました。

とはいえ、私の入学年度の関学ローの司法試験合格率は10パーセント程度であり、自分が司法試験に合格することができるのかが最初はとても不安でした。しかし、このロースクールで毎日勉強するうちにその不安は徐々に薄れていきました。

その理由のひとつはロースクールでの授業にあります。関学ローの授業は1クラス10人程度の少人数規模で行われます。そのため、毎度の授業はゼミのように教員と学生が活発に議論するという双方向性が重要視されたものとなっています。また、少人数であるため、質問もしやすく、授業中に浮かんだ疑問点をその場で解消することができます。そして、授業の内容は判例通説といった基本を押さえることを重要視しているため、予習や復習の段階で細かい学説を調べることに時間を奪われるということがありません。そのため、日ごろの勉強が司法試験の受験勉強に直結しているといえます。さらに、最終学年になれば研究者の教員だけでなく、法曹界の一線でご活躍されている実務家の先生方が担当する授業が増え、ここでプロの法律家に直接法的思考を学ぶことができます。これらの授業の内容は司法試験を合格するために必要かつ十分なものだと思います。

司法試験のための勉強はとにかく起案をして、それを他人に見てもらい、欠点を直していくという作業が中心になります。この勉強のために関学ローでは自主ゼミサポート型の土曜ゼミという制度があります。これは、学生たちが自主的に組んだゼミに司法試験に合格した卒業生の先輩が付き、学生の起案の添削、ゼミでの直接の指導を行うという制度です。実際に合格した先輩から直接に指導をしてもらえるのでとても効率的な勉強をすることができます。個人的にはこの制度によって飛躍的に自分の力が付いたと感じていますし、関学ロー1番の強みだと考えています。

 さらに関学ローでは、1人に1台のキャレルとロッカーが貸与されます。そのため、重たい基本書等を毎日学校に運ぶ必要もありませんし、自習室で自分の席の確保のために労力を費やす必要も無いので、勉強に没頭することができます。

どこのロースクールに入学するかは非常に悩ましい問題だと思います。どうしても合格率という客観的な基準が気になってしまうと思いますが、司法試験は東大生でも半分以上は落ちる一方で、よく一緒に勉強していた、関学ロー同期の私の仲間たちはほぼ全員、それも上位3分の1以内で合格しました。結局は合格率よりも生活面、設備、周囲の人間といった要素で、いかに勉強に没頭できるベストな環境を整えられるかが一番重要なのではないかと思います。そういった環境をうまく整えることができ、日ごろの努力を怠らなければ司法試験に合格することはそれほど難しいことではないと思います。私にとって関学のロースクールで勉強するという環境は至れり尽くせりの最高のものだったと思います。


Profile

 2015年4月 関西学院大学 司法研究科 入学(既修者コース)
 2017年3月 関西学院大学 司法研究科 修了
      同年 司法試験 現役(初回)合格

豊田 幸剛さん(未修者コース)

教員や先輩が支える万全の教育環境で、仲間と共に切磋琢磨

豊田 幸剛さん

関西学院大学ロースクールに入るまでの私は、法学部であったものの、法律の勉強などほとんどしたことがありませんでした。

そんな私が1回目の司法試験で合格することができたのは、関西学院大学ロースクールの教育体制の充実度のおかげだと思います。
 
関西学院大学ロースクールでは、未修者の1年生を対象に、上級生である2年生や3年生が勉強を教える“教学補佐”という制度があります。この制度があることで、普段の授業に対する理解がより深くなり、また、上級生との距離が近くなることでわからないことがあった場合に気軽に質問できる環境が構築されています。
 
さらに、土曜ゼミという関西学院大学ロースクール出身の弁護士の先生がゼミを持って、答案の添削や指導をしてくださるという制度も存在します。どうしても普段の授業では実際に答案を書くという機会は少なくなってしまいます。しかし、土曜ゼミを利用することで、実際に司法試験に合格した先生に答案を見てもらうことで、答案を書く機会が増えるとともに、答案の書き方まで学ぶことができます。同じゼミを受けることで、ともに勉強をする仲間もできます。
 
そして関西学院大学ロースクールで教えてくださる研究者や実務家の先生方は、どなたもとても親切で、質問をすればこちらが理解できるまで根気よく教えてくださります。また日々の授業もとても有益なもので、実際に私は司法試験の現場でも、「そういえば、あの先生がこの問題についてこんなことを言っていたなぁ」と授業を思い出しながら答案を作成していました。
 
このように関西学院大学ロースクールでは学生のために非常に充実した教育環境が整っていて、司法試験に合格するための知識だけでなく、かけがえのない仲間もでき、ともに助けあうことで、日々高みを目指すことができます。


Profile

 2014年4月 関西学院大学 司法研究科 入学(未修者コース)
 2017年3月 関西学院大学 司法研究科 修了
      同年 司法試験 現役(初回)合格