第10回国連グローバル・コンパクト日中韓ラウンドテーブル参加報告(西奥ヤスミーン)

[ 編集者:国連・外交統括センター       2018年9月11日   更新 ]

「第10回国連グローバル・コンパクト日中韓ラウンド・テーブルに参加して」

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西奥 ヤスミーン
(ニシオク ヤスミーン 
※写真左から2人目)
文学部文学言語学科 4年生
開催地: 韓国・ソウル
実施期間:2018.8.30~9.1

●参加したきっかけは?

このプログラムへの参加動機としては、プログラム内容に魅力を感じたとともに、自己成長を促すことができると考えたところです。まず、日中韓から生徒が集まり議論を交わすという内容にとても魅力を感じました。私はアメリカ留学中に行ったディスカッションなどを通して、言語や専攻、そして価値観が全く異なる人々が集まり、一つのものを作り上げるということはとても難しいけれど自己の成長につながると感じていました。そして今回のプログラムでも、こういった経験ができるということにとても魅力を感じました。

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●プログラム内容は?

プログラムとしては三日間あり、一日目と二日目は議論やディスカッション、三日目は参加自由の文化体験プログラムでした。

[一日目]韓国に到着した日中の生徒を昼頃にバスで迎えに来てくださいます。その後ホテルでのチェックインを済ませ、初めのプログラムであるcompany visit を行いました。バスで30分ほどのところにある、美容を専門に取り扱う会社「Amorepacific」を訪れました。ここでは約5時間滞在し、昼食、会社内ツアー、プレゼンテーションの聴講、そしてグループでのディスカッションを行いました。会社内のツアーでは、案内の方が一名ついてくださり、会社の中を見て回りました。その際会社の歴史やCSRについても説明をいただき、非常に興味深いものでした。その後、ミーティングルームで社員さんのプレゼンテーションを聞きました。プレゼンテーションの内容は今回のこちらのプログラムのテーマに沿い、会社AmorepacificがSDGsを達成するためにどのようなCSR活動を行っているか、といったものでした。一時間ほどのプレゼンテーションを聞いた後は、日中韓混合のグループに分かれ、次の日のプレゼンテーションのためのグループワークを行いました。事前に用意していた発表内容の共有やパワーポイントのつなぎ合せ、そして発表の役割分担などを行いました。

[二日目]朝から夜までみっちり会議が行われました。日中韓の企業で働く方や、UNの機関で働く方など様々な方のプレゼンテーションを聞きました。その後夕方から私たちyouth のプレゼンテーションを行いました。フィードバックやコメントをいただき、プログラムの閉会式となりました。プログラムを終えた後は皆でGala Dinnerへと向かいました。Certificateの授与や閉幕の挨拶が行われました。

●学んだこと・感じたことは?

学んだことは、今回のプログラムのテーマであるSDGsとビジネスの関係です。SDGsがなぜますます重要視されてきているのか、SDGsが社会やビジネスにもたらす利益はどのようなものか、そして政府や企業がSGDsを広めるためにどのような役割を果たすべきなのかなどを学びました。
二日目の会議では、日本の大手保険会社の社員さんが来てくださり、社内でのSDGsに対する活動をシェアしてくださいました。このようなプレゼンテーションやグループワークを通して、今回のテーマについて理解を深めることができました。

感じたことは、グループワークの難しさと楽しさです。SNSでプレゼンテーションの準備を進めていたため、どうしてもコミュニケーションが難しく、議論の認識のずれが生じてしまいました。そのずれを修正し一つのものを作り上げるのは難しかったです。しかし、日中韓の生徒と切磋琢磨し意見を交わしあうことはとても楽しいものでもありました。

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●参加に必要な準備は?

このプログラムへの参加動機としては、自分のチームのプレゼンテーションのテーマについて下調べすると良いかと思います。日中韓の生徒約30人がA:Government B:Business C:Academic の三つのチームに分かれてプレゼンテーションを行います。私のチームはAだったため、SDGsを広めるための政府の役割について事前にリサーチを行っておきました。現地で準備できる時間は少ないため、SNSを使って話し合いながら準備を進めることになると思います。そのため、自主的に情報収集を行っておくと、プレゼンテーションの準備をスムーズに進めることができます。

●さいごに(帰国後、経験を活かしてやりたいこと等)

言語や文化、価値観が異なる人達と協働した経験を生かして働きたいと思っています。私は来年から就職なのですが、この仕事ではグループで協働する力と、顧客とのコミュニケーションが求められます。そのため、このプログラムでの経験は大いに役立つと考えます。また、SDGsを広めていくような活動も行えたらと思います。中でも日本は5番のGender Equalityで遅れをとっているため、Genderに関係なく誰もが活躍できる社会づくりに貢献できたらと思います。