2020.03.02.
国際協力の現場を学ぶ「国連・外交フィールドワーク」の実施報告
関西学院大学では、2020年2月1日から12日間、東ティモールとインドネシア・バリ島の国連機関、国際NGO、JICAなどを訪問する「国連・外交フィールドワーク」を実施しました。
本プログラムは、今年度から新たに実施する国際協力・開発に関心がある学生を対象とした導入的アクティブラーニング型の海外プログラムで、1年生7名、2年生5名、3年生1名の合計13名が参加しました。参加者各人は、事前研修時に立てた仮説を現地で検証するために、「自分たちで作るプログラム」をコンセプトとして訪問する機関を自ら選定、アポイントを取り現地に臨みました。日本とは気候や文化が大きく異なる環境に適応しながらのプログラムを通じて、参加学生は大きな充実感と自信を得た様子が窺えました。帰国後の報告会では、派遣前より格段に成長した学生が自信に満ち溢れたプレゼンテーションを行い、各自の今後の研究の視点や方向性について、更なる意欲を語る姿が見られました。
参加者(国際学部2年生)よりプログラムの感想をいただきましたのでご紹介します。
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「日本を出発してからの12日間は、正直に言ってとても大変でした。日本とはかけ離れた環境で、朝から晩まで予定がびっしり詰まったスケジュールをこなしていく日々は、体力的にも、精神的にも決して楽なものではありませんでした。環境の激しい変化から、体調を崩すメンバーもいました。
しかし、そういった過酷なFWを終えた今、私たちは行く前よりも自分たちに自信が持てるようになりました。プログラムを一から作りあげ、徹底的に学び続けて、最後までやり遂げた達成感は一生ものです。
また、将来に途上国支援に携わることを目指す身として、このFWはとても有意義な経験になり、帰国した今、参加して本当に良かったと強く感じています。その例として、FWの中で様々な国際機関やNGOへの訪問を通して、“支援”という言葉に対する認識が自分の中で変わりました。私はそれまで“支援”を単なる人助けとしか捉えていませんでした。
しかし、実際に現場で支援に携わる人たちにお話を伺う中で、“支援”とは、持続可能である必要があり、“オーナーシップ”や“付加価値”を重視するという共通認識が存在することが分かりました。さらに、支援される側である村の人たちと直接話したことによって、持続可能な支援の重要性を肌で感じました。
このように、現地には現地でしか分からない情報がたくさんあります。また、東ティモール、バリの皆さんや、国際協力の最前線で活躍する多くの人たちとの出会いと交流も今回のプログラムで得た貴重な財産と言えます。過酷ではあるけれど、発展途上国の支援に将来貢献したいと考える人に、私はこのプログラムに参加することを強くおすすめします。
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その他、上記「国連・外交フィールドワーク」の活動の詳細は、FBにてご覧いただけます。文末のリンクからご参照ください。
次回の国連・外交フィールドワークは8月下旬〜9月中旬に実施予定です。詳しくは、新学期開始時にFB、Twitter、教学Webサービス等で募集要項、説明会についてお知らせ致します。