2025.08.07.
FAO(国連食糧農業機関)ローマ本部人事官 和田満美氏によるキャリアセミナーを開催(8/1)

FAO(国連食糧農業機関)ローマ本部人事官であり、本学社会学部の卒業生でもある和田満美氏を本学西宮上ケ原キャンパスにお迎えし、「FAOキャリアセミナー~国際機関で働くためのセミナー~」を開催しました。

セミナーの冒頭では、外務省国際機関人事センターより「国際機関で働こう!」をテーマに、現在1000人近い日本人が世界各地の国連・国際機関で活躍していること、そして国連・国際機関で働くための制度や支援について紹介がありました。

続いて、メインゲストの和田氏からは、FAOの活動概要、国際機関での業務内容、キャリアパス、JPO(ジュニア・プロフェッショナル・オフィサー)派遣制度、YPP(ヤング・プロフェッショナル・プログラム)などについても、具体的かつ実践的なお話をいただきました。

FAOが掲げる「飢餓ゼロ(SDG2)」の達成に向けた取り組みや、戦略的枠組み「Four Betters(より良い生産、より良い栄養、より良い環境、より良い生活)」の紹介を通じて、国際社会におけるFAOの役割とユース世代の可能性について力強いメッセージが伝えられました。

また、FAOにおけるインターンシップ、ボランティア、フェローシップ(IVF)プログラムの現状や、日本人参加者の実績、応募条件なども共有され、学生たちにとって国際機関でのキャリア構築に向けた道筋を示してくださいました。

質疑応答のセッションでは、「学生時代には、できるだけ多くのことを学び、知見を広げることが大切。自分が何をしたいのかを明確にし、それを実現するために主体的に行動してほしい。社会に出ると、自ら課題を見つけて行動する力が求められる。大学での学びはその礎になる。」とのアドバイスがありました。

さらに、希望者に向けた模擬面接(英語)も実施され、国連機関の面接特有の質問を学生に投げかけ、学生の回答に対して良かった点や改善点だけでなく印象の良いフレーズや自己ピーアールの方法などについても具体的な指導がありました。

セミナー終了後には参加学生から、「国連機関で働くための道筋を学ぶことができた。また、大学のうちに勉強することがどれだけ大事かわかった。」「国連機関で働く方の実体験を聞き、将来のキャリアに向けて大きな刺激を受けた。」などの感想が寄せられました。

本セミナーは、国連・国際機関でのキャリアに関心を持つ学生にとって、FAOの活動や採用制度について理解を深めるとともに、自身の将来像を描くための貴重な学びの場となりました。