2024.01.11.
国連・外交インターンシップ報告:坂本 和泉(JICA(独立行政法人国際協力機構)関西センター)


Sakamoto_Internship Photo 1

坂本 和泉(サカモト イズミ)
人間福祉研究科 博士課程前期課程 1年
関西学院大学 人間福祉学部 卒業
実習機関:JICA(独立行政法人国際協力機構)関西センター(兵庫県神戸市)
実習期間:2023.8.18~2023.11.10

Izumi SAKAMOTO
1st year of Graduate School of Human Welfare Studies
B.A. (School of Human Welfare Studies, Kwansei Gakuin University)
Internship institution: JICA Kansai Center (Kobe, Hyogo, Japan)
Internship duration: 2023.8.18~2023.11.10

●Details of your internship / インターンシップの内容
JICA関西センター 総務課に配属され、主に以下の業務に携わりました:
・SNS(X、Facebook)での広報活動の原稿作成
・展示室での展示物の整理、管理、案内
・国際協力推進員の方が主催するイベントの準備、運営サポート
・他の課が主催するイベント(センター訪問プログラム、ファミリーデー、地域理解プログラム、教師海外研修事後研修等)のサポート
・JICA関西秋祭り(インターン生主催のスタンプ・クイズラリーの準備、運営)


● What you learned from the internship program / インターンシップでの学び
私はこれまで国際協力の実務を経験したことがなかったので、このインターンシップでは第一の目標として「実務経験を積むこと」を設定しました。そのため、期間中は与えられたチャンスに積極的に参加することを心がけました。はじめは不安もあったのですが、少しずつ、原稿や広報活動について文案を作成する機会をいただいたり、提案させていただいたりすることができました。また、他の課が行うイベントについても声をかけていただきセンター内での業務だけでなく、現場で行う業務にも参加させていただきました。第二の目的は、「JICAという二国間援助を行う機関がどのような活動をしているのかをより具体的に理解し、経験すること」と設定しました。インターンシップでは、様々なイベントに参加し、JICA職員として主に日本に住む人に向けた活動に携わらせていただく働く機会をたくさんいただきました。その中で、国際協力とは国や地域のために行うものであると同時に、人のために行うものであることに気づきました。さらに、国際協力には多様なアプローチがあることを、実践を通して学びました。 具体的な業務に関しては、最初はSNS、特にXの原稿を作ることに不安を抱いていました。しかし、1つのテーマに対して複数の原稿を作り、積極的に取り組んだことによって、スーパーバイザーの方に原稿を作る機会を増やしていただいたり、記事に対するアドバイスをいただいたりすることができました。


●The linkage between the internship program and UNFA Course contents / 国連・外交コース授業での学びとインターンシップ
私が今回インターンシップに参加し、実践的な学びを得ることができたのは、大学院副専攻「国連・外交コース」で学んだ内容と、ご指導くださった先生方、クラスメイトの存在が大きかったです。 まず、応募の段階では、教授やクラスメイト、事務室の方からアドバイスをもらうことができました。例えば、授業や面談、アドバイスなどを通して志望動機書の書き方、面接の準備の仕方、JICAのインターンシップとはどのようなものか、などを知ることができました。
また、インターンシップ開始後も、授業で学んだことを実務に活かすことができました。特に、私は広報活動が主な仕事だったのですが、「Seminar in Global Communication」の授業で学んだコミュニケーションの基本的な理論や広報の方法などは、SNSの運営や会議での発言にとても役立てることができました。
また、記事の原稿作成の際には、文章の構成だけでなく、読者のターゲット設定や使用する写真など細部にまでこだわって取り組むことができました。
コミュニケーション戦略についての学びは、関西センターの展示室や別の場所でのイベント運営に取り組む際にも役立ちました。
「Management of International Organization」や「International Public Policy」で学んだことも、インターンシップでより深く学ぶ機会につながりました。マネジメントに関しては組織の財政的な視点を持つことに繋がったため、スタッフの方とランチをした際に、JICAの財政的な視点などについても知ることができました。また、公共政策の授業では、SDGsに基づく社会的課題について学んでいたため、それらをベースにイベントに参加したり、JICAの職員の方からお話を伺ったりすることができました。


●Future career plan / 将来の目標、キャリアプラン
私の将来の目標は、「多様な背景を持つすべての人々が尊重される社会づくりに貢献すること」です。そのために現在は異文化間関係について学んでいます。まず、大学院での学びを中心に福祉の視点から多文化共生に関する研究を続けていきます。そして、実践経験を積んだのちに、将来は教育現場で働きたいと考えています。


●What you thought after the internship / インターンシップに参加しての感想
インターンシップに参加して印象に残っていることは、スタッフの皆さんがJICA関西という環境で働くことと国際協力に取り組むことを楽しんでいるということでした。また、人や社会、世界を理解しようとする好奇心旺盛な人たちがとても多かったです。インターンシップを通して、彼らの人柄に感銘を受け、私もそのようになりたいと思いました。 最後に、この経験は私の次のステップへの励みになりました。インターンシップに参加する前は不安や緊張を感じ、踏み出す勇気が必要かもしれませんが、この経験を得ることによってより一層の知識、スキル、そして将来的なキャリアへの切符を得ることができると感じました。

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JICA関西でのインターンシップにて
 
◆関西学院大学大学院副専攻「国連・外交コース」2024年度生 出願について◆
「国連・外交コース」は、主専攻の研究科(博士前期課程)に所属しながら副専攻として履修する国連・国際機関などの職員養成に特化したプログラムです。
国連職員はもとより、外交分野や国際公共分野のリーダーなど、世界の様々な課題を解決するプロフェッショナルな人材を養成することを目的としています。

詳しくは下記Webページをご覧ください。
https://www.kwansei.ac.jp/unfa/graduate