2023.03.01.
国連・外交インターンシップ報告:大黒 怜(特定非営利活動法人インターバンド)

Daikoku_Profile

大黒 怜(ダイコク レイ)
総合政策研究科 博士課程前期課程1年
関西学院大学 総合政策学部卒業
実習機関:特定非営利活動法人インターバンド
実習期間:2022.9.1~2023.3.31

Rei DAIKOKU
1st year of Graduate School of Policy Studies
B.A. (School of Policy Studies, Kwansei Gakuin University)
Internship institution: Inter Band (NPO), Japan
Internship duration: 2022.9.1~2023.3.31

Rei Daikoku Internship Photo 2

●Details of your internship / インターンシップの内容
・ミャンマーニュース班:ミャンマー関連のニュースを随時まとめる。
・ミャンマー班 人道支援バンド:ミャンマーカレン州の山中で避難生活を送るカレン族に対し、食料や生活物資を送るためのクラウドファンディングを設立。タイ側に住むカレン族と連絡をとり、情報収集を行う。
・グローバル政策提言バンドリーダー:日本の国会議員や政策秘書にリーチし、ミャンマーやウクライナ、北東アジアなどの国や地域の平和構築や人道支援に関する政策提言を行う。

● What you learned from the internship program / インターンシップでの学び
半年間のインターンシップで得たものは多くありましたが、タスクに取り組みながらも、まさにNPOならではの課題である「人手不足」に直面していました。
私がリーダーを勤めたグローバル政策提言バンドでも、人材確保について試行錯誤を重ね、メンバーと理事とミーティングで話し合い、チーム全体での問題解決を試みるようになり、チームワークの重要性を痛感しました。


●The linkage between the internship program and UNFA Course contents / 国連・外交コース授業での学びとインターンシップ
コースで学んだことは多くの場面で役に立ちましたが、中でも“Research Project in the UN”の授業でProject Proposalを書いたことが、人道支援のクラウドファンディングのウェブサイトを作成した際に役立ちました。授業では「もっとoutput orientに書きなさい」とよく指導されていましたが、過程ではなくプロジェクトによって何の効果がもたらされるのかという結果を重視した文章の書き方が、「このクラウドファンディングに投資する意義は何か」を支援者に伝えるのに効果的だと感じました。クラウドファンディングの始動はこれからですが、コースで学んだことを活かし、少しでも多くの支援につながるよう頑張ります。


●Future career plan / 将来の目標、キャリアプラン
このインターンシップを通して、自分たちの力で新しいチームやプロジェクトを作っていくことにとてもやりがいを感じたので、将来は起業したいと思っています。
自分の興味関心と今まで学んできたことをつなげて、「ヒトと環境に優しく、クリエイティブ」な会社を設立することが夢です。具体的には、Plastic Bank®社が行なっているような、市中のプラスチックごみを地域のマンパワーで回収し、近隣のリサイクルショップに持ち込み、活用する仕組みを作ることで、環境負荷が少なく新たな価値・雇用を生み出していく事業をラテンアメリカで展開することが目標です。なぜ、ラテンアメリカなのかと言えば、私自身が個人的にラテンアメリカの文化や風土などが好きなので、自身の活動によって環境汚染を改善したいという目標があるからです。
しかし、現時点ではこうした環境事業のみでの経済的自立は難しく、他の事業と並行していかなければかなり厳しいという現実は承知の上ですが、ヒト・環境に優しいという軸はしっかり持ちながらビジネスに携わっていきたいです。このインターンシップの経験も踏まえ環境ビジネスへの興味が芽生え、「もし貧困のループから抜け出せず苦しんできた人が雇用の機会を与えられることで潜在能力を発揮でき、環境負荷の少ない新たなビジネス価値を自身で生み出すことができたら」と考えるようになり、今に至ります。 今後のキャリアプランとしては、Plastic Bank®社のような事業団体やラテンアメリカでリサイクル事業を展開するスタートアップ企業等でキャリアを積み、ノウハウを身につけ、会社設立を実現したいと考えています。

Rei Daikoku Internship Photo 3


●What you thought after the Internship / インターンシップに参加しての感想
インターバンドの最大の魅力は、提案したことがほぼ確実にやらせてもらえること、支援をする人たちの顔が見えることです。基本的には「ミーティングのやり方を変えたい、何か新しいプロジェクトをやりたい」などと提案すれば必ず挑戦させてもらえます。活動する中で上手く行かないことも多かったのですが、次はこうしたらもっと良くなるのではないか、こんなことしたら面白いのではないかなど、色々試行錯誤しながらチームで進んで行く過程が非常に楽しかったです。また、最近は大阪在住のウクライナ人コミュニティ交流会に参加し、避難民の人たちにヒアリングをすることができました。実際にあって話をすることで、私たちに何ができるのか困っている人たちのニーズにあったサポートを比較的スピーディにできることもインターバンドの強みだと思います。


◆国連機関等インターンシップ&国際機関へのキャリア支援◆
本学は、多くの国連機関等とインターンシップ協定を締結しており、これまでに多数の学生(主に大学院生)を国連・国際機関にインターンシップ派遣してきた実績があります。
総合政策研究科「国連システム政策専攻」および大学院副専攻「国連システム政策」の国連その他機関でのインターンシップにおけるサポートは、国連・外交統括センターが担当します。
また、当センターは本学卒業生・修了生に対する国際機関キャリア支援も行っています。


国連機関等インターンシップ&国際機関へのキャリア支援