2019.10.29.
国連・外交インターンシップ報告:松田 寛史(UNHCR駐日事務所)
松田 寛史(マツダ ヒロフミ)
人間福祉研究科 修士2年(国連・外交コース履修)
同志社大学 社会学部 卒業
実習機関:国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所
実習期間:2019.4.1~2019.8.30
インターンシップの内容
ボジション:UNHCR駐日事務所 法務インターン
担当業務:
・難民・第三国定住・無国籍に関する出身国情報・判例・国家による実務例などのリサーチ
・難民保護や無国籍に関するプレゼンテーション資料の作成
・イベントや研修会の企画・準備
・資料の翻訳や要約・議事録の作成
・出版物の誤字脱字等の確認・訂正
・難民保護に関する統計の整理
・難民・難民申請者等の対応
・庶務全般
インターンシップでの学び
難民・難民申請者の方々が事務所に訪問・電話等をされた際に関係機関に繋ぐことがインターン生の役割の一つでした。しかし、インターンシップの序盤では、自分の説明では支援内容に納得いただけないこともあり、そのような時、職員の方から助言をいただき、違ったアプローチで説明すると納得していただけました。
様々なスーパービジョンを踏まえ、ケース数を重ねることで自身の対応もより良くなる実感があり、表現能力や対話能力が向上し、ニーズへの適切な対応力が身に付きました。
インターンを通じて自分自身のコミュニケーション能力に自信を持つことができたのも、大きな収穫でした。
国連・外交コース授業での学びとインターンシップ
Career Seminar for International Organizationで学んだCVやP11等の応募書類の作成方法やインタビューの練習はUNインターンシップに参加するにあたって大変役立ちました。自分自身の強みや関心を応募書類や面接の中でどのように表現すべきかを、国連・外交コースの先生方に丁寧にご指導をいただきました。とりわけメンターの先生には、テクニカルなところからメンタル的な部分まで、準備段階からインターンシップ終了まで的確な指導をいただいた事に感謝しています。また、国連・外交コースの事務の方々にもインターン中の授業履修をはじめ、推薦書類の準備等、様々な場面でお力添えいただきました。
将来の目標
大学院卒業後は社会福祉士の資格を活かして、ソーシャルワーカーとして難民支援に関わりたいと考えています。UNHCRでインターンシップに参加したことで、その想いがより一層強くなりました。今後、難民の方々の相談業務に携わることは、自分にとって大きな糧になると考えています。国連職員になることもキャリアプランの一つと考えていますが、そのためには、高い資質や能力が求められていることをインターンシップで痛感しました。ソーシャルワーカーとして業務にあたる中で、法的支援の理解も含めた専門性の向上、また、英語やそのほかの言語を含むさらなる語学力の向上、マネジメント力やITスキルの向上等に精進したいとも考えています。
インターンシップの魅力、印象的だったこと、出会いなど
スーパーバイザーやメンターをはじめ、駐日事務所の職員の方々との出会いは私にとって大変貴重なものとなりました。
職員の方それぞれが異なるバックグラウンドを経て駐日事務所で勤務されており、様々な人道支援の現場について伺うことができました。また業務時間以外でお話しをする機会もあり、キャリアの相談などに真摯にのってくださいました。自分がどのように難民支援に向き合っていくのか、どのような人生を歩んでいくのかを真剣に考えることのできた5ヶ月間でした。
二つのインターンシップ(2018年夏にUNHCRインド事務所でインターンシップに参加)を通じて、実際の難民問題に触れ、幅広い知見を得ることができたので、この経験を今後につなげていきたいと考えています。
※2019年10月25日にUNHCR・関西学院大学共催の特別セミナーを西宮上ケ原キャンパスにて実施しました。松田寛史さんもUNHCRインターンシップ経験者として発表しています。詳細は下記リンクからご一読ください。(記:国連・外交統括センター)
◆国連機関等インターンシップ&国際機関へのキャリア支援◆
本学は、多くの国連機関等とインターンシップ協定を締結しており、これまでに多数の学生(主に大学院生)を国連・国際機関にインターンシップ派遣してきた実績があります。
総合政策研究科「国連システム政策専攻」および大学院副専攻「国連システム政策」の国連その他機関でのインターンシップにおけるサポートは、国連・外交統括センターが担当します。
また、当センターは本学卒業生・修了生に対する国際機関キャリア支援も行っています。
国連機関等インターンシップ&国際機関へのキャリア支援