2019.05.31.
国連・外交インターンシップ報告:中西 翼(JICA タイ事務所)

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中西 翼(ナカニシ ツバサ)
総合政策研究科修士2年生(国連・外交コース履修)
関西学院大学 総合政策学部卒業
実習機関:独立行政法人国際協力機構(JICA)タイ、バンコク
実習期間:2019.2.5~2019.3.31

●インターンシップの内容

◆JICA実施プロジェクトへの視察同行
◆研究テーマに関する情報収集をJICA関連書類を基に実施
◆貧困地域(クロントイ・スラム)での住宅や暮らしに関して観察調査を実施
◆都市計画及び住宅政策に関する課題やボトムアップ形式の政策のあり方や事例に関してチュラロンコン大学教授の方々へのヒアリングを実施
◆その他の活動として、JICA事務所内での日本人学生スタディツアーへの参加、ドナー・ミーティングへの参加。

本インターンシップでは貧困層が集中する居住区の生活レベル改善に関する調査の一貫として、バンコクにおける貧困地域への住宅政策を整理し、大学教授や行政の方へのヒアリングを実施し、現状等の情報を得ることを主たる目的として参加させて頂き、最終的には関心テーマの調査・研究を行い、JICAタイ事務所に共有させて頂きました。

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●インターンシップでの学び

本インターンシップを通して現地調査、プロジェクトへの同行、会議への参加、ヒアリングを実施し、それらを通して国際社会の発展を目指し、様々なアクターが国際社会の課題に取り組むことが求められていることを実感しました。JICAとNGOや大学、地方自治体が連携しながら各々の専門分野で力を発揮しており、さまざまなアクターの活躍と協力により、より良い世界の実現に向けた取り組みが進められていることを実感しました。またJICAが実施するODAや多国間で行われる支援以外にも、さまざまな組織、団体、市民が開発に関わっており、二国間援助以外の援助の実態も把握することができました。

●国連・外交コース授業での学びとインターンシップ

国際問題を幅広く、様々な視点から学ぶ、国連・外交コースの授業はインターン期間中において自身の専門ではない分野にも関心を抱き、様々なプロジェクトへ同行させていただく良いきっかけになりました。コース内で学んだ知識をインターンという実践で習得することができ、また国際人材として求められるスキルを学んだ経験は私にとって非常に有意義な時間でした。 本インターンシップに参加するにあたり、国連・外交コースの教授の方々や事務室の皆さんから多大なサポートを頂けたことでより充実したインターンシップにすることが出来ました。

●将来の目標、キャリアプラン

今回のインターンシップを通じて、改めて国際社会で活躍したいという思いが強くなりました。
2か月という短い期間ではありましたが、JICAのみならず、コンサルタントやNGOなど様々な形から国際問題へアプローチしている人々のお話を聞く中で、まだまだ自分に足りない知識や専門性などを感じることができました。私自身、学部時は建築という特定の分野しか勉強してきませんでしたが、大学院より国連・外交コースという副専攻コースに出会い、様々な角度から国際問題を勉強しています。しかしインターンシップを通してさらに多くのことを学びたいと思いました。大学院卒業後は、海外大学院への進学を考えており、その後、JICAや開発コンサルタントなど国際社会で活躍されている企業に就職したいと思っています。

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◆国連機関等インターンシップ&国際機関へのキャリア支援◆
本学は、多くの国連機関等とインターンシップ協定を締結しており、これまでに多数の学生(主に大学院生)を国連・国際機関にインターンシップ派遣してきた実績があります。
総合政策研究科「国連システム政策専攻」および大学院副専攻「国連システム政策」の国連その他機関でのインターンシップにおけるサポートは、国連・外交統括センターが担当します。
また、当センターは本学卒業生・修了生に対する国際機関キャリア支援も行っています。


国連機関等インターンシップ&国際機関へのキャリア支援