2019.01.08.
国連・外交インターンシップ報告:織田 雄太郎(UNDP駐日代表事務所)

織田 雄太郎(オダ ユウタロウ)
国際学研究科修士2年
国際基督教大学 教養学部卒業
実習機関:国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所
実習期間:2018.7.23~2018.10.23
●インターンシップの内容
【ポジション】 副代表補佐 (Operation and Management Intern under the direct and specific supervision of Deputy Director Tasks)
【インターンシップの内容】
① 駐日事務所月予定表の作成・管理
② 各種会合・実務者協議の日程表及び連絡先情報の作成・管理
③ 関連イベント開催に際しての補助・運営
④ 内部書類及び駐日事務所のHPに掲載される記事等の翻訳業務(和・英)
⑤ その他、都度副代表より指示を受けた業務一般 など
●インターンシップでの学び
本インターンから多くのことを学びましたが、特に組織の内部から国連がどのように機能しているのかを肌感覚で感じることができたことは、何にも代えがたい経験となりました。同時に、インターンの前後で国連やそこで働く人々に対して自分自身が抱いていた印象の変化を感じました。それまでの国連職員といえば、世界各国をせわしなく動き回る華やかなイメージがありましたが、実際に私が見たのは、一つの場所で黙々と仕事をこなす、どちらかといえば「地味」な姿の国連職員でした。しかし、国連の中に身を置いたことで、そうした一見単純そうな仕事こそが肝要であり、世界中のこうした「小さな」仕事の不断の積み重ねがあって初めて、国連全体が世界のために機能するということを強く理解することができました。
●国連・外交コース授業での学びとインターンシップ
国連・外交コースの先生方やスタッフのサポートのおかげで、今回のインターンがより充実し、実りあるものとなったことは間違いありません。インターン先を探す際には、アドバイザーの先生方に何度も相談にのっていただきました。その学生が持つ興味や関心に照らし合わせながら、受け入れ期間の絞り込みから応募書類の書き方まで、紋切り型ではなくそれぞれのコース生に合ったアドバイスをもらうことができる環境のおかげで、自分自身も納得のいく形でインターンの準備を進めることができました。また、国連・外交コースの授業の中で国連の公式文書や実務の様子などに触れる機会が多くあったため、実際にインターンを行うにあたって、スムーズかつ効率的に業務に従事することができたと強く感じています。
また国連・外交コースのインターンシップは、コースの中核として位置づけられており、座学にとどまらず実地においても国連について勉強することができる非常に重要な機会です。肌感覚として国連を直感的に捉えることはもちろんのこと、コースで学んだ「理論」をインターンの現場での活動を通じて、より「実践」的に習得することができることは、理論と実践を重視する国連・外交コースならではの大きな魅力であると強く感じています。
●将来の目標
今回のインターンシップを通じて、改めて自身のキャリアとして国連で働きたいという思いが強くなりました。3か月という短い期間ではありましたが、国連機関で働く中で、自分が関わるどんな小さな仕事でも世界中の誰かのために役立っているという実感を得ることができ、国連を目指す上での原点である、何かしらの形で困っている人に貢献したいという想いに立ち戻ることができました。今回のインターンで主にオフィス全体の運営管理について勉強することができたので、今後はより国連の現場に近いフィールドにおいて、プロジェクトの計画立案や実施など、直接的な業務に関わってみたいと考えています。マクロとミクロの両視点で経験を積みながら自分のコンピテンシーを磨き、自らの夢の実現に向けて今後も努力していきたいです。
◆国連機関等インターンシップ&国際機関へのキャリア支援◆
本学は、多くの国連機関等とインターンシップ協定を締結しており、これまでに多数の学生(主に大学院生)を国連・国際機関にインターンシップ派遣してきた実績があります。
総合政策研究科「国連システム政策専攻」および大学院副専攻「国連システム政策」の国連その他機関でのインターンシップにおけるサポートは、国連・外交統括センターが担当します。
また、当センターは本学卒業生・修了生に対する国際機関キャリア支援も行っています。
国連機関等インターンシップ&国際機関へのキャリア支援