研究拠点経費等補助金採択状況

[ 編集者:社会学部・社会学研究科        2015年5月15日   更新  ]

2003年~2007年度までの取り組み

21世紀COEプログラム

「人類の幸福に資する社会調査」の研究-文化的多様性を尊重する社会の構築-

社会学研究科が2003年より5年間にわたって取り組んできました21世紀COEプログラムの概要は以下のURLで確認いただけます。

21世紀COEプログラムとは関連リンク

2008年からの取り組み

大学院教育改革支援プログラム

社会の幸福に資するソーシャルリサーチ教育-ソシオリテラシーの涵養-

2008年9月から社会学研究科が採択されたプログラム概要は以下のとおりです(2011年3月終了)。

研究科カリキュラムと密接な連関をもち、「ソシオリテラシー」を涵養

本プログラムで構想する「ソシオリテラシー」とは、社会学的な発想のもとに現実社会を観察/記述/分析し、専門知識に基づく社会的貢献を果たすうえで不可欠な能力であると本研究科では考えています。「ソシオリテラシー」は、従来のリベラルアーツが体系化された教養知識の習得を目指したのとは対照的に、高度な専門知識の習得と国内外に向けての発信を目指しています。
本プログラムでは、ソシオリテラシーの涵養を通じた「社会の幸福に資するソーシャルリサーチ」教育の実現を目指し、「セオリー/モデル」、「フィールド/メソッド」、「リサーチ/データ/プレゼンテーション」の3つの系に分類した科目設置のもとで教育を行うと同時に市民との共同調査など実践的な活動、国際的発信のためのトレーニングの機会をオプションプログラムとして設け重層的な教育を行います。

大学院GPプログラム体系図PDFリンク

オプショナルプログラムの特徴

本プログラムでは本研究科カリキュラムを補完する特徴的なオプションプログラムとして、共同調査プログラムおよび国際連携プログラムを設けています。これは、海外の研究機関の研究者・大学院生らと協力し、共同調査やワークショップを大学院生自らの手で企画・参加することによって実施されるものです。これをおこなうにあたって必要とされる英語による発信力の涵養については、英語チュータークラス、英語コロキアムにて英語による討論、プレゼンテーション、論文添削などを行うなど教員およびリサーチ・アシスタントが肌理細やかに支援しています。研究企画力の涵養に関しては、企画立案時のサポートに加え、大学院生企画の共同研究を公募した上で研究会開催に対する助成をおこなっています。また研究成果発表に関しても、雑誌投稿論文執筆に関する助成など、多方面からサポート体制を整えています。
さらに学外との交流プログラムとしては、

(1)ネパール国立トリブバン大学との協働による計量社会学セミナー
(2)北京師範大学との協働による社会学・民俗学フォーラム
(3)院生・研究員の共同研究「東アジアのストリートの現在(いま)」
の3つの大学院生企画参加型のオプショナル・プログラムが現在進められています。

こうして、多様で多彩なサポート体制によって、大学院生は社会に開かれた実践的な知が涵養されるとともに、共同研究などの企画力、研究成果を発信する手段としての「英語能力」が身につきます。「ソシオリテラシー」に支えられた専門知識を身につけた大学院生が、グローバル化のもとで急激に変化しつつある「アジア」への深い関心のもとでに支えられた独自な研究成果を国際的に発信できる人材へとさらなる成長を遂げることを願っています。