[ 社会学部 ]カリキュラム

4年間の学び

社会学部では、入学から卒業までの4年間、一貫して少人数の演習科目(ゼミ)を提供しています(「基礎演習A・B」、「インターミディエイト演習」、「研究演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」)。同時に、「社会学入門A・B」、「社会調査入門A・B」をスタートに据え、段階的に社会学の専門性を深化させていくことで、学びの集大成たる「卒業論文」の完成を目指すカリキュラムとなっています。

社会学は、人と人の関係をはじめとして、家族・学校・企業やさらには地域・国家といった集団と人の関係、そして集団と集団間の関係の中から生ずる様々な事象やメカニズムを解明し、理想的な社会の在り方を模索する学問です。今、「当たり前」「自然」だと思っていることが、実は時代背景と非常に密接に連関していることを授業を通して学びます。近すぎて見えないことが社会にはたくさんあります。
例えばペット。50年前は犬が庭で飼われていることがほとんどでしたが、今は室内で飼われているのは何も違和感はなく、ペット同伴で行けるカフェがあったり、ペットのホテルができたりと、日本人とペットの関係は変化してきています。大昔は、ペットというよりも家畜、狩猟の道具として位置づけられてきた動物が、今や家族の一員として、社会的存在として位置づけられるようになってきています。このことは日本における「家族」の在り方が時代とともに変化していることと密接に関わっているわけです。こういった事象を「なぜだろう」と感じ、その疑問を追及することが現代社会を解き明かすきっかけとなるのです。

社会学部は、このような知的好奇心に溢れ、柔軟でバランスの取れた思考力、自分自身で疑問を解明していく行動力、そして鋭い観察力を磨き、それらから得た知見を社会に還元できる人材の育成に力を入れています。社会学部生が卒業論文で取り上げるテーマはさまざまですが、社会の中にある事実を明らかにしていこうという姿勢は共通しています。常に興味深い事象が身近に実は存在しているはずですから、社会学を学んだ人だけが得られる視点で実際に今の時代を読み解いていきます。

カリキュラム構成

社会学部のカリキュラムは、学生の旺盛な知的好奇心に対応できるよう、テーマの多様性と自由な選択を基本として構成されています。したがって、幅広い内容の科目を自由に履修することができます。このことは高等学校までの学習スタイルとの大きな違いと言えます。しかしながら、一方で大学においても「必修科目」も存在します。カリキュラムはA群(=必修科目)・B群(=選択必修科目)・C群(=自由選択科目)の3つに大別されます。

A群科目(必修科目)

「キリスト教科目」、「言語教育科目(必修)」、「入門科目」、「演習科目」から構成されています。

B群科目(選択必修科目)

「リサーチ・メソッド科目」と「専攻分野科目」から構成されています。
関西学院大学社会学部は、他大学の社会学部とは違い、入試段階で専攻などを決定しません。入学後1年半の時間をかけて、社会学の中のどの分野を中心にするのかを探り、見極める中で、2年生の春学期に「研究演習(ゼミ」)」を決定します。そのゼミが取り扱うテーマによって、学生は、2年生秋学期から「現代社会学専攻分野」、「データ社会学専攻分野」、「フィールド社会学専攻分野」、「フィールド文化学専攻分野」、「メディア・コミュニケーション学専攻分野」、「社会心理学専攻分野」のいずれかの卒業要件を満たすことを目指して学んでいくことになります。「リサーチ・メソッド科目」は社会調査やその他の研究方法に関する科目です。

C群科目(自由選択科目)

社会学部生だけではなく、全学部の学生に向けて開講されている科目です。
卒業するための必修の科目ではありませんが、教養を深めたり、また教職資格取得など将来のキャリアデザインを考えるための科目群となっています。

専攻分野の学びPDFリンク

社会学部のカリキュラム構成(2016年度以降入学生)PDFリンク

カリキュラム表

社会学部のカリキュラム表[教育課程表]は次のとおりとなっています。
※2016年より新たなカリキュラムを導入しています。

社会学部のカリキュラム表