社会学部生の声

[ 編集者:社会学部・社会学研究科        2006年5月12日   更新  ]

ゼミナール重視で、変化する現代に広い視野を養う。

1年生と3年生の学びを比べてみると。

マスコミと福祉をともに学び、手話のできるアナウンサーをめざす。

社会学科1年生
笹倉千裕
兵庫・県立小野高校出身

中学校から手話を続けてきた私は、手話でニュースを伝えるアナウンサーをめざしています。関学の社会学部に入学したのも、マスコミと福祉の両方が学べるからです。授業では「コミュニケーション論」を履修して、言葉によらないコミュニケーションについて学習中。進級したらメディア文化コースに進み、メディアのあり方を学びたいと思っています。関学の社会学部には、障がいを持つ学生のためにノートを代筆する「ノートテイカー」という制度があります。私はこれに参加して、障がい者の方との接し方を学んでいます。またクラブでも総部放送局に所属して、アナウンサーの仕事を経験。授業以外にも将来につながることを幅広く経験して、夢を叶えたいと思っています。

中期留学や日本語パートナーを経験。コミュニケーションをテーマに学ぶ。

社会学科3年生
米田有美
大阪・府立春日丘高校出身

2年生のときカナダに3カ月半の中期留学(P.77)をしましたが、そこで実感したのが“人と話せない苦しさ”。以来私はコミュニケーションの大切さに気づき、このコミュニケーションを軸に社会学を学ぼうと思いました。
ゼミでは、報道や広告も含め、マスコミの情報伝達のあり方を幅広く研究。「文章表現論」を履修して自分の意見を相手によりよく伝える方法を学んだり、「社会調査実習」では摂食障害の原因を実際にインタビューを通じて探ったりしています。他にも、日本語パートナーとして留学生のコミュニケーションの支援も体験。卒業後はこうした経験を活かして、旅行業や広告代理店など、人とのコミュニケーションに関わる仕事に就きたいと思っています。

だから社会学部は面白い!

「広告は、愛だ」が持論。卒論で、わが故郷への想いを表現。

社会学科4年生 徳久洋隆 佐賀・県立佐賀西高校出身

卒業論文では、生まれ故郷、佐賀県の広告プランを制作しています。佐賀県の魅力といえば、「何もない」こと。この一見デメリットの「何もない」を新しい視点から広告にできればと思いました。穏やかな景色や空気感をまずはWebで疑似体験してもらったり、都市生活層に対して“都会からの脱却”をテーマにイベントを企画するなど、今はアイデアをまとめている段階。完成したら、佐賀県知事にも提出しようと意気込んでいます。
広告づくりには理論も重要ですが、「この商品、このブランド、僕が何とかせねば」という愛情が不可欠。佐賀県に対する想いを、今後はいろいろな企業や商品にも抱きつつ、卒業後は広告業の道を進んでいきます。

人類にとって永久不変なテーマ“芸術”と“心”に迫る。

社会学科3年生 河野英子 兵庫・親和女子高校出身

芸術は見る人によって感じ方が違うだけでなく、環境が変われば見方も変わります。その違いこそが“文化”でしょう。社会における人の心を測るのが社会心理学ですが、私は芸術を社会心理学の目で研究するのが目標。芸術と心の問題は、いつの時代も永久不変なテーマだと思うからです。

理想とする地域コミュニティーは、自然界のシステムにある。

社会福祉学科3年生 勝見一生 新潟・敬和学園高校出身

人を育て、助け合い、見守るのが地域社会の役割。でも近年ワンルームマンションの乱立などで、本来の地域社会の維持は難しくなっています。現代に応える地域社会とは何かを今後も探り、生物のように人々がともに支えあう“森のような能力循環型システム”を地域につくることが僕の夢です。

在学生にしかわからない、社会学部の+α

社会福祉アドバンスト実習

社会福祉学科4年生 大野真鯉 兵庫・県立兵庫高校出身

3年生の実習で地域ネットワークの必要性を実感し、さらに深めるためにアドバンスト実習を受講。身につけた実践的な知識、そして人間としての引き出しは、卒業後の大学院での研究にも役立つと思います。

社会福祉学科では、各種福祉施設への実習科目「社会福祉援助技術現場実習」を3年生で設定しています。これは、社会福祉士をめざす学生にとって、受験資格を獲得するための必修の講義。厚生労働省指定の施設で180時間の実習をします。さらに関学なら、現場での学びを重視する理由から、4年生でも「社会福祉アドバンスト実習」を設定。より高度かつ実践的な知識を身につけることができます。実習先は児童相談所、在宅介護支援センター、社会福祉協議会、NPOのほか、海外のNGOなど、幅広い選択肢のなかから希望に応じた選択が可能です。3年生で履修した現場実習での課題をさらに追究したり、ゼミで取り組む個人研究をもっと深めたりと、「社会福祉アドバンスト実習」には計り知れないメリットがあります。学生たちも積極的に活用し、専門職への就職や大学院進学にむけて、現場でより高い教育・訓練を受けています。