[ 法学部 ] 公務に特化した授業公共政策実践演習B 2

 ジャーナリズムの基本とマスコミの世界の現実を知る
マスコミと法の深い関わりも同時に学ぶ

 みなさんは「マスコミ」や「ジャーナリズム」「報道」という言葉を聞いたことがあるでしょう。でも、それが何かを説明するのは社会人でも難しいのです。本演習では「ジャーナリズム」とは何かという基本を学び、その上で「マスコミ」である新聞やテレビ、また雑誌やネットメディアの実際を具体的に知るという内容です。
特にマスコミ志望ではなく一般企業や公務員志望の人でも受講してください。本演習はマスコミ論やジャーナリズム論などが基本ですが、社会に対する物の見方や考え方が養われる内容になっています。知識も大切ですが、もっと大切なのは社会や世界の本質を知ることです。それが本演習の狙いなのです。

授業の特長

こんな人におすすめ
マスコミ志望の方はもちろん、公務員や一般企業に就職したい人も歓迎です。どのような職業に就くにしても社会人にとって共通することがあります。それは自分で考え、その考えに沿って行動することです。そのための思考力や分析力、着眼力を養いたい人に本演習は役に立つでしょう。
どんな学びや成長ができる?
報道・ジャーナリズムとは何かという基本から、新聞やテレビ、雑誌といったマスコミの仕事と実態を理解します。実際に新聞や雑誌を読んで感想を述べたり、マスコミの実態や役割、目的がよくわかるビデオや映画も鑑賞します。
また、SNSについても時間を取り、そのメリットとデメリットについても解説します。
授業の雰囲気は?
基本的には講師の講義を聴き、大切だと思われる点をノートに記してもらいます。講義はパワーポイントを使ってスクリーンに映し出しますので、視覚的にも要点はつかみやすいように工夫されています。ただ一方的に受講するだけではなく、それぞれの考え方を述べてもらい、ときにはディスカッションも行います。なぜそのような考え方になったのか、その見方は正しいのかといった論点整理も行います。
担当教員が語る他にはない魅力
 私は現在、ジャーナリストとして活動し、新聞や雑誌にコメントしたり記事を書いたり、テレビにコメンテーターとして出演することもあります。私の名前をネットで検索してもらえば、これまで出演したテレビ番組や新聞記事、また私の著書などが山のように出てくるはずです。
長年にわたって新聞記者と週刊誌記者を経験したことから、事件や事故などの現場も数多く踏んできました。その体験を皆さんに紹介することで、有名な事件や事故の実際や社会の仕組みや問題点などをお届けします。
学生としてキャンパスに身を置きながら現実の社会を知ることができるのが本演習の魅力です。
キーワード
ジャーナリズム、メディア、新聞、憲法、政治
履修基準年度・担当教員
履修基準年度:3年生
担当教員(2025年度):吉富 有治

授業計画

授業計画
第1回 ガイダンス
前期を通じてどのような講義をおこない何を理解してもらうかを説明する。
第2回 ジャーナリズムの基本
ジャーナリズムとは何か その意義を知る。
第3回 ジャーナリズムの基本
ジャーナリズムの現状についての概論。
第4回 テレビジャーナリズムの現状についての概論。
第5回 テレビジャーナリズムの現状を描いたドキュメンタリー映像を鑑賞する。

第6回

テレビジャーナリズムの現状について、前回見たドキュメンタリー映像について議論。
第7回 ネットメディアの現状についての概論。
第8回 ネットメディアの現状と功罪について。
第9回 新聞の歴史と現状についての概論。
第10回 新聞ジャーナリズムの現状について、新聞をテーマにした映画(前編)を鑑賞する。
第11回 新聞ジャーナリズムの現状について、新聞をテーマにした映画(後編)を鑑賞する。
第12回 週刊誌ジャーナリズムについての現状と功罪。
第13回 週刊誌ジャーナリズムについての現状と功罪。
第14回 ジャーナリズムと法について。
第15回 まとめ。

ここまで読んだあなたへのメッセージ

私は大学生のころ、社会や政治、事件・事故についてあまり関心がありませんでした。新聞も読まず、見るテレビもバラエティ番組ばかりという怠惰な学生生活を送っていました。そんな私が今はジャーナリストを名乗って少しは世間に名前が知られているのですから不思議なものです。もし私がタイムマシンに乗って過去に戻れるならば、20代の私に向かって「少しは社会に関心を持ちなさい」「新聞を読んで日々の出来事にも注意を払いなさい」とアドバイスすることでしょう。もちろんタイムマシンなど現実の世界にはありませんから、その代わりにみなさんにアドバイスすることにします。本演習は、昔は怠け者だった学生と現代に生きる学生との対話だと思っています。