[ 法学部 ]理念・目的・教育目標

法学部の教育理念-ソーシャルアプローチ-

法文学部写真
初代法文学部長ウッズウォース 前列右から2人目

「ソーシャル・アプローチ」とは、関西学院の初代法文学部長を務めたH.F.ウッズウォース氏の言葉です。
その内容は、次の3点に要約することができます。

1.日本における法学教育が官僚養成という目的を帯びていたことに対して、民間の自由な精神に基づく教育・研究をめざすこと。
2.資格試験の準備教育や狭い意味での法解釈学に止まらず、広く深い社会的視野と教養を重視した教育・研究であること。
3.建学の精神にのっとり、社会への貢献、社会的弱者に目を向けさせる視点を重視した教育・研究であること。

つまり、「民間における自由の精神」、「広く深い社会的視野と教養」、「社会貢献(奉仕)の精神」の3つを示します。
法学部は、キリスト教主義教育とこの「ソーシャル・アプローチ」の理念のもと、良識を基礎に幅広い社会的視野から論理的に物事を考察し、社会現象について深く洞察する力を育み、これをもって Mastery for Service を体現する世界市民を育むことを目的としています。

ソーシャルアプローチの歴史関連ページへのリンク

教育目標

教育理念・目的を実現するため、法学部では5つの目標を掲げています。

目標1 科学的な思考方法の修得
対象を直観的・主観的ではなく、客観的・多面的に観察し、論理的に分析を進めていく方法を身につけること。

目標2 広範な知識と社会的視野の獲得
法学・政治学の専門教育のみに止まらず、歴史学、哲学、心理学、社会学、経済学などの諸科学が明らかにしてきた広範な知識を身につけ、さらに広範な社会的現実に常に目を向けられるようにすること。

目標3 正しい価値観と豊かな人間性の形成
よりよい社会と人間の幸福の実現に向けて奉仕する精神を育み、自由と正義の実現を目指した明確な価値観を形成すること。

目標4 人権感覚の陶冶
法と政治の基本的規範理念としての人権感覚を身につけること。

目標5 国際的地球的な視野の確保
本学の伝統を踏まえ、自由な精神に基づいて常に国際的・地球的な視野を身につけること。

法学部の3つのポリシー関連ページへのリンク