[ 法学部 ] 公務に特化した授業行政法発展演習
ロースクール教員が担当
公務員の仕事(行政)が正しく行われるための仕組みを学ぶ
行政救済法の基礎知識を体系的に習得するとともに、重要判例の分析を通じて、事案解決への応用能力を身につけることを目標とします。
授業担当者が作成した、重要事項を網羅した教科書を使用し、その内容を体系的に説明するとともに、復習課題の検討を通じて、応用能力を身につけます。
授業の特長
- こんな人におすすめ
- ・公務員を目指す人
・法曹を目指す人
・民間企業で法務や監督官庁との交渉ができるようになりたい人
・行政活動や裁判に興味がある人
- どんな学びや成長ができる?
- 現在日本に2000本以上ある法律のほとんどは、行政法規です。行政法を知ることは、世の中の仕組みを知ることにつながります。そして、行政救済法は、行政活動が法律どおりに行われているかをチェックし、違法・不当な行政活動を是正して国民や企業の権利を守るものです。公務員や法曹はもちろん、民間企業に進む人にとっても役立つ知識と考え方を身につけることができます。
- 授業の雰囲気は?
- 授業は、少人数のゼミ形式で、自由に質問や意見を出してもらえるように進めます。
- 担当教員が語る他にはない魅力
- 法科大学院(ロースクール)の教員が担当しますが、法科大学院と異なり、公務員志望の学生が多くいることを意識して授業を行います。担当教員は、国や地方公共団体の多数の審議会等に委員として参画していますので、公務員の仕事の実情についてもお伝えできると思います。
- キーワード
- 行政救済法、行政不服審査法、行政訴訟、行政事件訴訟法、国家賠償法、損失補償、実効的権利救済
- 履修基準年度・担当教員
- 履修基準年度:3年生
- 担当教員(2025年度):中原 茂樹
授業計画
授業計画 | |
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第1回 | 行政上の不服申立て |
第2回 | 行政訴訟の類型および相互関係 |
第3回 | 取消訴訟の対象(1) |
第4回 | 取消訴訟の対象(2) |
第5回 | 取消訴訟の対象(3) |
第6回 |
取消訴訟の原告適格(1) |
第7回 | 取消訴訟の原告適格(2)・中間試験 |
第8回 | 取消訴訟と時間の経過(狭義の訴えの利益・執行停止) |
第9回 | 取消訴訟の審理・判決 |
第10回 | 無効等確認訴訟・義務付け訴訟 |
第11回 | 差止訴訟・当事者訴訟・住民訴訟 |
第12回 | 国家賠償(1) |
第13回 | 国家賠償(2)・損失補償 |
第14回 | 期末試験 |
ここまで読んだあなたへのメッセージ
高校生や学生のみなさんは、企業の仕事についてもそうでしょうが、役所の仕事となると一層、ピンと来ないと思います。しかし、役所で行われている行政活動は、実は私たちの生活にとても身近なものであり、また、企業活動とも密接に関わっています。少人数のメンバーで語らいながら、そのことをお伝えできればと思っています。