[ 法学部 ] 企業法務に特化した授業企業法務特修入門
企業法務の基礎力を身につけ
実務をイメージする
企業法務とは、企業活動に関する法律事務全般のことをいい、幅広い法律知識を必要とします。本授業では、企業法務の基礎力を身につけてもらうために、企業法務で必要となる法分野を幅広く取り扱います。基本的には講義形式ですが、扱うテーマ・論点によっては対話や議論を実施しています。
授業の特長
- こんな人におすすめ
- 企業法務のプロとして働きたい人や起業したい人はもちろん、企業等への就職を希望する人であれば職種を問わず広くおすすめできます。
- どんな学びや成長ができる?
- 企業法務に関する基礎的な法律知識を幅広く学習し、それが企業法務の実務でどのように活用されているのか具体的なイメージが持てるようになることを目指します。
とりわけ、本授業では幅広い法律分野を取り扱うため、法律系の検定等の学習にも役立ててもらえるはずです。また、本授業では時事問題を数多く取り上げて解説するため、時事問題に関する知識を身に着けることができます。こうした知識は就職活動でも役立ててもらえるのではないかと思います。
- 授業の雰囲気は?
- 本授業では、適宜雑学等を紹介したり、学生と積極的に対話するなどして、学生が疑問点を気軽に質問したり、自分の考えを発言しやすい雰囲気づくりに努めています。また、学生同士のグループ討論では活発な議論が行われるなど、意欲的な雰囲気に満ちています。
- 担当教員が語る他にはない魅力
- 本授業は、企業法務の入門という位置づけのため、一人でも多くの方に企業法務の面白さを感じてもらえるよう、なるべく具体的で、わかりやすく、役に立つと実感できる授業を目指しています。例えば、授業では、判例だけでなく、時事問題など世間の関心が高いニュースを数多く取り上げるようにしています。これにより、社会で実際に起こっている出来事と、企業法務がどのように結びつくのかを具体的にイメージしてもらいやすくなると思います。
また、企業法務を学ぶうえでは、法律以外の分野(会計、経営、政治等)に関する知識が必要になる場合があります。例えば、多くの上場企業が重視するROE(自己資本利益率)やPBR(株価純資産倍率)等といった指標を理解するためには、会計の基礎知識が必要になります。私は、これまでに弁護士経験だけでなく、シンクタンクや企業経営等の多様な業務経験を有しており、それらで培った知見をもとに、法律以外の分野についても必要に応じて解説するようにしています。このように、法律知識はもとより、企業法務に関する総合的な理解を深めることができるのが本授業の魅力です。
- キーワード
- 企業法務 ビジネス実務法務 契約法務 会社法務 労働法務 グローバル法務
- 履修基準年度・担当教員
- 履修基準年度:2年生
- 担当教員(2024年度):吉田 真也
授業計画
授業計画 | |
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第1回 | イントロダクション 内容:初回は、授業の進め方や成績評価に関するガイダンスを行うほか、企業法務の役割や全体像について説明します。 形態:本授業は14回すべて対面形式で実施します。 |
第2回 | 契約法務(契約書の審査・作成等) |
第3回 | 債権の管理・回収 |
第4回 | 紛争の処理・解決 |
第5回 | 会社法務(株主総会対応等) |
第6回 |
M&A |
第7回 | ファイナンス(企業の資金調達) |
第8回 | コーポレートガバナンス |
第9回 | コンプライアンス |
第10回 | 労働法務 |
第11回 | その他関連法規(1)ー独占禁止法 |
第12回 | その他関連法規(2)ー知的財産法 |
第13回 | その他関連法規(3)ー消費者法 |
第14回 | グローバル法務 |
ここまで読んだあなたへのメッセージ
「法律は難しい」、そんな印象を持っている方は少なくありません。私自身も、学生時代に法律の勉強をはじめたときは、難しいという印象を持った一人です。
勉強を進めていくと、徐々にその面白さがわかってくるのですが、残念ながら、そこまでたどり着く前に法律に対する興味を失ってしまう人もいます。
私は、一人でも多くの人が法律に対する興味を持ち続け、法律の勉強を楽しく進めてもらえるよう、わかりやすく、面白く、役に立つと実感できる授業を目指しています。目標とするのは、「私の学生時代にこういう授業があったらよかった」と思える授業を体現することです。一緒に楽しく学んでいきましょう。