[ 法学部 ] 企業法務に特化した授業企業法務特修実践演習B1
生成AIと知的財産に関連する企業法務の役割を学ぶ
この授業では企業法務との関わりの深い、生成AIと知的財産の話題を取り上げます。
2022年以降、生成AIが急速に発展し、企業活動の現場にも取り入れられつつあります。しかし著作権との関係など、AIの活用については様々な法的及び倫理的な課題が指摘されています。そこでこの授業の前半では生成AIをめぐる法律上の課題として、著作権法との関係、肖像権・パブリシティ権との関係、AI倫理といった問題を取り上げます。
また授業の後半では知的財産と企業活動の関係(知財法務)として、特許法、商標法、不正競争防止法などが果たしている役割・重要性を理解できるような事例を取り上げます。
授業の特長
- こんな人におすすめ
- AIの話題も知的財産法との関わりも、どちらも企業活動を行う上では避けて通れない重要な問題です。このような話題に関心をもって深く勉強したいと考える人におすすめです。
- どんな学びや成長ができる?
- AIの発展によって生じている企業活動上の課題について理解します。企業活動における知的財産の重要性についても理解することができます。
- 授業の雰囲気は?
- 少人数授業であり、気軽に意見を出したり質問ができる雰囲気です。
- 担当教員が語る他にはない魅力
- AIや知的財産法の問題について外国の最新動向も踏まえて研究を行っている担当教員と、少人数授業で議論できる環境です。
- キーワード
- 知的財産法、知的財産権
- 履修基準年度・担当教員
- 履修基準年度:3年生
- 担当教員(2025年度):谷川 和幸
授業計画
授業計画 | |
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第1回 | ガイダンス |
第2回 | AIの現状の把握 AIにはどのようなビジネス活用がありうるか? どのような法的課題がありそうか? |
第3回 | AIと著作権法1:学習段階の諸問題 機械学習は著作権を侵害するか? 報道機関やクリエイターの保護は十分か? |
第4回 | AIと著作権法2:生成・利用段階の諸問題 AI生成物の利用は安全か? 利用者が責任を負うことがあるか? |
第5回 | AIと著作権法3:AI生成物の法的保護 AI生成物は著作権で保護されるか? 他社にパクられたらどうするか? |
第6回 |
AIと肖像権、パブリシティ権 AIで生成した人物画像が一般人や有名人に似ていた場合に問題が生じるか? 声の模倣は? |
第7回 | AI倫理 企業がAIを活用する上で注意すべきことは何か? |
第8回 | AI規制 EUやアメリカはどのような規制をしているか? 日本企業への影響は? |
第9回 | 特許法 企業活動と特許法の関係は? 特許権を侵害しないための工夫は? |
第10回 | 商標法 企業活動と商標法の関係は? 2つの商標が似ているかどうかはどのように判定するか? |
第11回 | 不正競争防止法1 営業秘密として保護されるためにどのような管理が必要か? |
第12回 | 不正競争防止法2 偽レビューや品質誤認表示など、商品の広告の際に気を付けるべき事柄は? |
第13回 | プラットフォーム事業者の責任 海賊版対策や誹謗中傷対策としてプラットフォーム事業者はどのような責任を負うか? |
第14回 | まとめ |
ここまで読んだあなたへのメッセージ
まだ答えのない新しい課題に向き合うチャレンジ精神を持った受講生を歓迎します。