山代 忠邦(やましろ ただくに)准教授
[ 編集者:法学部・法学研究科 2019年10月3日 更新 ]
研究内容
市民社会における市民相互の関係を規律する民法、その中でも特に契約に関する分野(いわゆる契約法)を研究しています。われわれは契約を締結することにより自らの生活関係を形成しています。そのため、社会にとって、契約は非常に重要な制度といえます。契約とは、通常、対立する利益状況にある二当事者間で締結されるため、各人の利益の考慮が必要となります。また、契約を締結した当事者の意思の内容通りに法的効果を認めることが、公の秩序や善良の風俗と相容れない場合がありえます。これらのことから、多様な人々が存在し、社会の構造が複雑化している現代において、当事者意思の尊重、法的安定、弱い立場にある契約当事者の保護などを勘案した規律が、契約に対しては求められています。そこで、フランスの法制度を参照しつつ、契約類型に応じた内的構造とはどのようなものかを明らかにすることを通して、契約法の抱える現代的課題を解決するための法理論を検討しています。
研究分野のキーワード
民法、契約、性質決定
主な担当科目
「担保物権法」