学部長メッセージ

[ 編集者:法学部・法学研究科       2021年4月1日   更新  ]

関西学院大学 法学部長 前田 雅子

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 関西学院大学法学部は、1934年の法文学部の開設に始まり、1946年に法文学部から分離・独立、1948年に新制大学制度に基づく法学部へと移行し今日に至っています。本学部は、初代法文学部長のH.F.ウッズウォースの言葉であるソーシャル・アプローチという教育・研究の理念を、今日まで80年以上の長きにわたって掲げてきました。

 ソーシャル・アプローチの理念は、市民社会における自由な精神、広く深い社会的視野と教養、社会への貢献(奉仕)という3つの要素を重視した教育・研究を進めるというものです。本学部は、この理念のもとでの人材の育成を目指して、特色あるカリキュラムを整備しています。


 本学部のカリキュラムは、学生が、まず法学・政治学の学びに必要な基礎的力を身に付けられるように、「スタディスキル演習」をはじめとする初年次教育を充実させています。そのうえで、法学・政治学の専門科目をより深く効果的に学ぶことができるように、「司法・ビジネス」、「公共政策」、「グローバル法政」、「法政社会歴史」の4つのコースを設けています。

 また、法曹、公務員、企業法務という進路を志望する学生には、それぞれの進路に対応したインセンティブな学習、応用力の修得を可能にするため、「特修コース」を設置しています。そのうち法曹志望者に向けては、本学ロースクール(司法研究科)と提携した「法曹養成連携プログラム」を用意しています。
 
 さらに、専門的な講義科目のほかに、少人数での双方向的な授業をつうじたより能動的な学びの機会として、「フィールドワーク演習」をはじめ多彩な演習科目を1年次から受講できるようにしている点も、本学部の教育の特色です。

 本学部の卒業生は、以上のカリキュラム通して身に付けた知識・力を基に、幅広いフィールドで活躍しています。弁護士や裁判官などの法曹、司法書士、行政書士、企業法務職などの法職に就いているほか、実業界からの高い評判にも支えられ、金融・マスコミをはじめ幅広いビジネス分野で活躍しています。また、グローバル人材・世界市民育成を掲げる本学の取り組みと軸を一にして、国際機関や国際NGOなど国際的な舞台にも活躍の幅を広げるに至っています。

 本学部の卒業後、大学院法学研究科に進学する途も有力な選択肢の一つとなっています。法学研究科では、高度専門職業人および法学政治学の研究者を養成するための博士前期・後期課程を設置しています。法学研究科の修了生は、大学院で修めた研究成果を基に、大学教員として教育・研究に従事しているほか、様々な分野の第一線で専門的な業務を担っています。

 今日、グローバル化が急速に進行し、地球環境問題やパンデミックなど国内外で数々の難問に直面していますが、本学法学部は、ソーシャル・アプローチの理念を礎としつつ、時代の変化やや社会の要請に応えた教育・研究に日々邁進しています。私たちの理念・教育目標に応え、学び成長しようという志を持ったみなさんに、この学び舎でお目にかかることを強く期待しています。