2024.09.05.
山口亮子ゼミが6大学合同の討論会で2年連続優勝 テーマは「相続人不存在時の特別縁故者への相続財産分与について」

家族法を専門とする山口亮子・法学部教授のゼミ(法学研究演習I 以下、山口ゼミ)が8月29日に開催された6大学合同の対抗ゼミ討論会で1位に輝きました。2年連続3回目です。

山口ゼミでは毎年、6つの大学(上智大学、専修大学、愛知学院大学、京都産業大学、近畿大学、関西学院大学)合同で、家族法をテーマにした対抗ゼミ討論会を行っています。今年は6大学から約100人が参加。相続人が相続放棄したために相続人不存在となった後、被相続人が残した財産に対し、2つの法人が特別縁故者として家庭裁判所に相続財産分与を請求したという架空の事例について検討しました。

各大学のゼミは、約2か月前から教員の手を借りずに全員で問題を検討し、レジュメにまとめました。当日は10分以内で意見を主張し、他大学からの質疑に応答しました。6つの大学が検討を尽くした発表を行いましたが、一つとして同じ結論はありませんでした。
すべての大学が終了した後、教員によって順位が決められました。山口ゼミの報告は、回答を導く過程での根拠づけが高く評価されました。

報告を行った村上奈奈美さん(法学部3年生)は「報告担当だけの頑張りではなく、ゼミ生全員で協力できた成果です。検討を行う中で難しかったのは、筋の通った主張を行うための根拠を明確にすることで、自分たちの主張したいことを他者に納得してもらうために最も力を入れたことでもあります。他大学の発表を聞いて、同じ判例を参考にしていても捉え方によっては答えが違っていたり、一つの事案について様々な検討があることを知りました。討論会を通じて、ものの見方や考え方が大きく変わり、学びの多い充実した1日になりました」と話しました。

今年の討論会は京都産業大学むすびわざ館での開催が予定されていましたが、台風の接近によりオンラインを併用したハイブリッド開催となりました。