2023.10.27.
外務省職員が「台湾情勢と日台関係」をテーマに登壇
法学部が開講する「国際社会と法」が10月19日に西宮上ケ原キャンパスであり、外務省の湯本裕紀さん（中国・モンゴル第一課兼第二課 台湾班）が登壇しました。これは外務省が取り組む「外交講座」の一環で、外務省職員が全国各地の大学に講師として講義を行うものです。学生約320人が出席し、教室は満席となりました。
冒頭湯本さんは、学生に問いかけながら台湾に関する基礎情報を紹介し、自身のキャリアパスにも触れつつ、｢台湾情勢と日台関係｣をテーマに講演しました。
その後、近年の「台湾人」アイデンティティの高まり、統一や独立をめぐる台湾の民意の変化、政治団体や選挙の動向、中国からの軍事的・経済的圧力や台湾の国際的孤立の状況などについて資料を用いて説明があり、日台関係では、日本政府と台湾との関係だけでなく、自治体や民間レベルの交流についても紹介しました。
湯本さんは「台湾に関心を持って、是非実際に訪れてみて欲しい」と学生にメッセージを送りました。
会場からは台湾の政治経済状況や、日本の対台湾政策、外交官になるための勉強方法等について多くの質問があり、学生によって有意義な時間となりました。
学生は「外交官に興味があり、中国語も勉強しているので、今回の話は刺激的でモチベーションにつながった」「台湾有事について歴史から詳しく知ることができ、日台関係の理解を深めることができた」「台湾に駐在していた視点の話を聞けたので、物事のとらえ方の幅が広がった」など振り返りました。
