ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー(2012年度以前入学生)

[ 編集者:教育学部・教育学研究科       2017年8月8日   更新  ]

以下の内容は、2012年度までの入学生と2014年度までの編入学生用のものです。

3つの方針

 関西学院大学教育学部では、次の3つの方針を掲げています。

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

1.「子ども理解」を深めている。

「子ども理解」とは乳幼児期から児童期・青年期までの子どもの発達を体系的に理解し、乳幼児教育・学校教育・幅広い社会の教育活動や実践を理解していることである。

2.「実践力」を身につけている。

「実践力」とは幅広い教育現場で、強い情熱、子どもへの愛情、優れた実践にあたることのできる資質である。

3.「教育力」を身につけている。

「教育力」とは高い使命感と確かな知識と力量を持って、子どもへの支援ができる資質である。

4.「人間力」を身につけている。

「人間力」とは総合的な判断力と視野の広さ、思慮深さ、豊かな人権意識、さらに豊かなコミュニケーション能力を持ち、それらを実践に役立たせることのできる資質である。

5.幼児・初等教育学科の学生は、「子ども理解」を基本理念として、知的な教授・学習に加えて、心の側面を含めた全人的人間理解を持って教育を行うことができる。

6.臨床教育学科の学生は、「子ども理解」の基礎となる教育学(教育人間学、教育方法学、教育社会学)の知識と方法に教育相談と特別支援教育の知識と技術を加え、子ども、保護者、教師への支援の在り方を理解し、理論と方法を統合しつつ問題にかかわることができる。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

教育学部には、総合教育科目と専門教育科目をおく。総合教育科目は、キリスト教科目、言語教育科目、情報科学科目、教養教育科目から構成される。専門教育科目は、学部共通専門教育科目、幼児・初等教育学科専門教育科目(学科共通専門教育科目、幼児教育コース専門教育科目、初等教育コース専門教育科目)、臨床教育学科専門教育科目(臨床教育学コア科目、教職関連科目)から構成される。

1.「子ども理解」については、学部共通専門教育科目において、教育、保育、子ども文化など幅広い視野で、子どもの総合的な理解を目指す。

2.「実践力」については、実習科目を重視し1年次から4年次まで各種の実習を行う。

3.「教育力」については、各教科教育法や保育内容、教育相談や特別支援教育にかかわる科目などを開講することによってその養成をはかる。

4.「人間力」については、主に「総合教育科目」及び少人数による各種の演習を通して、問題解決能力や人間関係にかかわる資質能力の育成をはかり、総合的な判断力を培うことを目標とする。

5.国際的な連携や異文化理解に関する科目を開講し、国際的な視野を持った「教育者」の養成を目指す。

6.幼児・初等教育学科のカリキュラムは、「子ども理解」を基礎においた教育学の基本的な領域の科目、教員・保育士養成の内容領域の科目、及び各種の実習を設け、「実践力」、「教育力」それに「人間力」を兼ね備えた教員・保育士を養成すべく編成されている。また、教員・保育士を目指さない学生にとっても、「子ども理解」を核としたカリキュラムを履修することで、広く社会で子どもを育てる活動にかかわり、またそうした活動を支援できる知識と技術を身につけることができる。

7.臨床教育学科のカリキュラムは、教育学の基本科目群と、教育相談、特別支援教育に関する実践的科目群、加えて、これらの科目群双方にかかわる、教育調査法と実習科目を配置し、教育活動における問題解決の方法や支援の在り方を教育学の臨床場面として捉え、教育学と臨床心理学双方のアプローチによる理論と方法を統合しつつ問題にかかわることができる「教育者」を育成すべく編成されている。

カリキュラム・マップ

以下のリンクをクリックすると、全学部のカリキュラム・マップがご覧になれます。

教育学部カリキュラム・マップ(2011年度以降入学生)PDFファイル   [ 142.95KB ]

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

~「子ども理解」を基本的な教育理念として活躍する「教育者」と、広く社会で子どもを育てる活動や、活動を支援できる「教育者」を養成する~

 教育学部は、「子ども理解」を基本的な教育理念として、学校教育及び保育の現場で活躍する「教育者」、広く社会で子どもを育てる活動にかかわり、またそうした活動を支援できる「教育者」を養成することを目的としています。そのため、「実践力」、「教育力」、「人間力」など「教育者」に求められる資質をさらに伸ばそうとする意志を持つ学生を受け入れることを基本方針としています。
 より具体的には、教育学部は、教育という営みに幅広い関心を持ち、かつ学校、幼稚園、保育所など教育・保育現場で将来活躍したいという強い意欲を持つ学生、また社会における教育の諸活動にかかわり、問題解決ができる実践家を目指す学生を受け入れます。
 教育は人間の心に深く関係する営みであるとともに、教員・保育士は子どもとのかかわりや保護者とのかかわりも密です。それら他者とのかかわりを維持し、発展させるために必要な能力の基礎となる文章力と論理的思考を含んだ基礎的な学力を有する者を受け入れます。また、「教育者」となる資質として、基本となる教科を幅広く学習している者、特定の分野における優れた学力や能力を持ち、さらに入学後に学力の伸長が期待できる者を受け入れます。
 なお、本学部においては、いわゆる文系の領域だけでなく、理系の領域にも強い関心を持つ学生も受け入れます。
 一般入学試験、センター利用入学試験においては、以上の点をふまえ、試験科目と配点を決め、教育学部において学ぶための学力判定を実施します。