教育学部の教育理念(2012年度以前入学者用)

[ 編集者:教育学部・教育学研究科      2017年9月5日   更新  ]

教育理念

「子ども理解」をベースに、三つの「力」をつける
 子どもの成長・発達を見ていくためには、まず幼児期の発達を十分に理解することが必要です。教育学部では「子ども理解」を理念とし、幼児教育、初等教育、臨床教育の3領域を総合的に捉え、3領域の緊密な連携・協力により、教育研究を展開します。そのうえで、「実践力」「教育力」「人間力」の三つの力を備えた質の高い教育者を育成します。

子ども理解

子ども理解

教育学部理念図

全人的に子どもを理解
 幼児から青少年にいたる子どもの成長・発達を見ていくためには、まずは幼児期の発達を理解したうえで、児童期、思春期へとその理解を積み上げていくことが必要です。知識だけでなく、心の側面も含めて全人的に子どもを理解することで、教育の本質を追究します。

重要視される「幼・小の連携」
 近年、幼児教育から高等教育までの全体を通じた連携が見直されています。とくに幼稚園と小学校低学年を結ぶ「幼・小の連携」は、幼児期の主体的な遊びを中心とした総合的な指導から児童期に必要な学習等の指導へと円滑に移行するうえで、重要視されています。

◆実践力
 幼稚園、学校、保育所をはじめ社会のさまざまな教育現場で、強い情熱、子どもへの愛情、優れた指導力をもって、実践にあたる資質を伸ばします。

関西学院の関連機関と連携
実習科目と指導体制を充実

 確かな知識の修得とともに、学んだ知識を生かすための実習科目やフィールドワークを豊富に設けます。実習先は関西学院初等部や教育学部と同じ敷地内にある聖和幼稚園、聖和乳幼児保育センターをはじめ近隣の教育機関などを予定。実習の事前事後に少人数クラスでの細やかな指導を徹底します。

◆教育力
 教育の専門家としての高い使命感と確かな知識、力量をもって、子どもへの教育と支援ができる資質を伸ばします。

多彩な専門教育科目を設定
質の高い教育者を育成

 各教科教育法や保育内容、教育相談や特別支援教育の関連科目など多彩な専門科目を設けます。「子ども理解」や国際理解を深めるため、幼児教育、初等教育、臨床教育の3領域共通の専門科目を配置。単に教員免許資格取得のためだけに終わらず、教育の抱える諸課題にも取り組む質の高い教育者育成を目指します。

◆人間力
 総合的な判断力と視野の広さ、思慮深さ、豊かな人間性、人権意識、優れたコミュニケーション能力をもち、それらを実践に生かす資質を伸ばします。

関学ならではの総合教育科目
広い教養と豊かな人間力を涵養

 専門教育を受けるための土台づくりとして、関学独自の総合教育科目を設定。キリスト教主義教育の理念と人間のあり方を学ぶ「キリスト教科目」、異文化理解を深め国際感覚を磨く「言語教育科目」、教育・研究に不可欠な情報収集技術を学ぶ「情報科学科目」、幅広い教養と総合的な人間力を涵養するための「教養教育科目」の4系統に大別されます。