教育学部とは(2012年度以前入学生用)
[ 編集者:教育学部・教育学研究科 2017年9月5日 更新 ]
2013年4月、教育学部は1学科3コースに再編しました。
以下の内容は、2012年度までの入学生と2014年度までの編入学生用のものです。
キリスト教主義にもとづく全人教育を継承

2009年4月、教育学部開設
関西学院は1889年、神戸市近郊の原田の森に誕生しました。キリスト教主義にもとづく全人教育を建学の精神とし、これまで多彩な人材が輩出しています。卒業生の多くが多方面で活躍しており、教育現場にも毎年多くの教員を送り出しています。近年、教育をめぐる環境は混迷し、いじめ、学級崩壊、不登校、学力低下など、子どもたちが当事者となる問題は山積しています。その一方で、教育に対する社会の要望は増え続けており、現場で働く教師だけでは対応できない問題が生じています。かつては、家庭や地域なども教育の重要な担い手でしたが、近年は学校教育だけに依存している傾向が強くなっています。今こそ社会のあらゆる教育的な営みに目を向けて、社会全体の教育力を再生することが必要です。関西学院大学は2009年4月、信頼される質の高い教育者と保育者、および幅広い教育活動の支援者の養成を目指し、教育学部を開設します。
学部概要
◆学部名称:関西学院大学教育学部/School of Education
◆学科名・入学定員:
1.幼児・初等教育学科/Department of Early Childhood and Elementary Education (入学定員280名)
*「幼児教育コース」と「初等教育コース」の2コース制
2.臨床教育学科/Department of Applied Education (入学定員70名)
◆学位:学士(教育学)/Bachelor of Education
◆設置年度:2009年度
◆設置キャンパス:西宮聖和キャンパス(西宮校地)

学科紹介
幼児・初等教育学科
●幼児教育コース
人間形成のはじまる幼児期
高度な教育理論の修得と実践力の養成
幼稚園や保育施設は、子どもにとって初めての集団生活の場であり、先生と初めて出会う場所です。教員や保育士は、乳幼児期を人間形成の土台を築く重要な時期かつ児童期へと移行する大切な成長の段階として捉え、子どもの目線に立って、子どもの成長を見守る力と人間性が求められています。幼児教育コースでは、理論と実践を兼ね備え、子どもたちの可能性を伸ばす質の高い幼稚園教員と保育士を育成します。
●初等教育コース
「知・情・意」の基礎が固まる児童期
児童の可能性を伸ばす人間性豊かな教員を養成
児童期の6年間は、「知・情・意」の基礎を固める大切な時期。小学生と一口にいっても、低学年の児童には幼児期の延長として、高学年の児童には思春期へ移行する青少年として、それぞれ対応や指導方法は異なります。初等教育コースでは、幼児教育コースとの連携によって、乳幼児期の発達をまず理解します。そのうえで初等教育に必要な知識を体系的に学び、子どもの可能性を大きく伸ばす人間性豊かな教員を育成します。
臨床教育学科
課題が山積する教育現場と家庭
広い視野で支援のあり方を考える
学級崩壊や不登校、いじめ、学習意欲と規範意識の低下、親や教師の指導力不足など、教育現場や家庭は今、多くの困難を抱えています。臨床教育学とは、教育上の諸問題に対して、心理学や社会学などさまざまな分野からアプローチし、総合的な視点で親や教師に対する具体的な支援のあり方と方法を探究する学問です。臨床教育学科では教育学の知識と方法を中心に、教育相談と福祉の知識・技術を加えて、子どもや保護者、教師の支援のあり方を探ります。