2023.08.01.
22年続く朝の通学ボランティア 地元小学生が感謝の会

聖和キャンパスの近くにある西宮市立上ケ原小学校の児童による教育学部生への感謝の会が、7月14日(金)西宮聖和キャンパス内で開かれました。同小学校の児童のために登校時の安全確保と見送りのボランティアを続ける教育学部の学生有志に対するもので、教育学部生23人、教育学部の藤木大三教授、上ケ原小学校からは児童30人と先生2人が参加しました。感謝の会では、代表の児童から「いつも私たちの安全を見守ってくださってありがとうございます。みなさんのおかげで安心して登校することができます。これからもよろしくお願いします。」と感謝の言葉と、メッセージカードが贈られました。

その後、初等教育学コース4年 泉谷尚輝さんから「今日は来てくれてありがとうございます。大きい声で挨拶をしてくれたり、1、2年生に歩くスピードを合わせてあげたり、良いところが一杯ありました。夏休み明けも元気な姿で会えることを楽しみにしています。」と児童に伝えました。

このボランティア活動は、2001年6月8日に発生した大阪教育大学附属池田小学校児童殺傷事件に衝撃を受けた藤木教授が、聖和大学(当時、2009年に関西学院と合併)教育学部の学生たちに呼びかけ、事件からちょうど1ヶ月経った7月8日から始まったものです。その後も新たに入学してくる学生に活動が受け継がれ、関西学院大学教育学部になってからも途切れず20年以上続いています。現在は藤木教授や学生たちの熱心な活動を見た地域の老人会やボランティアの方々も共に活動に参加いただき、地域社会活動へと拡がりも見せ、世代を超えた交流も生まれています。