[ 教育学部 ]幼児教育学コース

子ども理解から出発し、子どもの可能性を伸ばす力を身につける

人格形成の始まる乳幼児期を導く、高度な教育理論の習得と実践力を育成。

幼児教育コース

子どもの視点でものごとを考える理論と実践を積み重ねます

幼稚園や保育施設は、子どもにとって初めての集団生活の場であり、先生と初めて出会う場所です。幼児教育学コースでは、乳幼児期を人間形成の土台を築く重要な時期かつ児童期へと移行する大切な成長の段階として捉え、子どもの視点に立って、子どもの成長を見守り、援助する力と豊かな人間性を育むための学びを深めます。

カリキュラムの特徴

幼児教育コースカリキュラム

幼児教育学コースのカリキュラムは、幼稚園教員免許・保育士資格が取得できるよう編成されており、乳幼児期の教育・保育に関する高度な理論の習得と多くの実習科目を通して、実践力を育成します。
さらに幼児教育学コースの専門教育科目だけでなく、保幼小の連携を視野に入れた学びができるよう、学科共通の専門科目を編成しています。また、キリスト教教育・保育を重視していることも本コースのカリキュラムの特徴です。
 

幼児教育コース

学びのポイント

 ●理論と実践を結びつける
 ●国際的視野の涵養
 ●キリスト教保育への理解

Pick up 講義

保育内容指導論
保育の全体構造を理解します。また、保育者として、発達過程に応じて子どもを理解し、総合的に指導・援助が行えるような実践的な力を修得します。
子どもと健康
子どもたちが自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養うために、子どもの心と体の健康を理解し、保育者に必要とされる専門知識と実践的な技能を学びます。
子どもと表現
幼児の表現の姿、発達を促す要因、表現活動を支援する方法を理解します。その上で、感性や創造性を豊かにする表現遊びや環境構成について実践的に学びます。
幼児理解の理論と方法
実際の保育における子どもの姿を通じて、幼児がどのように物や人との関わりを学び、自ら考える力を身につけていくかを理解する視点と方法を学びます。

教員メッセージ

栗山 誠 教授

理論を学び、身体を動かす中で知識やスキルを身につける

乳幼児期の子どもが安心して自分を表現し、創造性を発揮するためには、どのような援助が必要でしょうか。私の担当する美術や表現の授業では、乳幼児期の子どもの、物に関わる遊びや、何かを作ったり絵を描いたりする活動の中での育ちについて、理論と実践の両面から学びます。教育学部の授業は座学だけではなく、実際に身体を動かして体験的に学ぶ楽しさがあります。また実習では幼児や現場の先生と触れ合い、人間的に大きく成長できることでしょう。

齋木 専美子 教授

温かな雰囲気の中、 教育・保育観を育んでください

免許状・資格の取得を目的とする学びだけでなく、4年間で幅広い知識を身につけ、子どもへの理解を深め、理想をもって教育・保育に臨めるよう指導しています。授業やゼミで教育、保育の知識を得て、さらに演習や実習を通して実践的に学びを深めます。体験型学習センター「おもちゃとえほんのへや」や学習スペース「リプラ」、専門分野の資料が充実した図書館など環境も充実しており、学生たちは明る<温かな雰囲気の中で学んでいます。

在学生インタビュー

大内田 萌 さん -福岡・筑紫女学園高校出身-

子どもの心に寄り添える保育者になりたい。

保育士をめざし、実習が充実している関西学院大学教育学部を志望しました。入学前はついていけるか不安だったピアノの授業も、基礎から学ぶことができ、自分の ペースで進められるの で安心して取り組むことができました。実習では、絵本の読み聞かせやピアノの弾き方など、 授業で学んだことを実際に体験するとともに保育者の働きかけに対する子どもたちの心の動きを感じました。言葉がけを工夫したり、環境を整えるなどして、子どもの気持ちに寄り添うことの重要性を確認することができました。授業や実習で学んだことを活かし、子どもたちと心を通わせることができる保育者になりたいと思います。

卒業生インタビュー

大阪・堺市立幼保連携型認定こども園勤務 -竹田 勇気 さん (2013年3月卒業)-

一人ひとりの子どもたちの視点に立てる保育者として

私は入学当時、「教員、保育士になりたい」と強く思っていたわけではありませんでした。しかし、大学での実習や野外活動のボランティアを通して、子どもたちが一生懸命に目の前のことに取り組み、小さな成長を重ねていく姿を間近で見て惑動しました。そして、子どもたちの可能性を少しでも広げることができたらいいと思い、保育の現場で仕事をすることを選びました。小さな子どもでも一人の人間としての人格を持っています。大学で学んだ、“子どもの視点に立って物事を考える力”を大事に、愛情をもって粘り強く子どもたちと関わって信頼関係を結び、保育者としての経験を禎んでいきたいと思っています。

兵庫・インターナショナルスクール勤務 -鍋野 恵美 さん (2019年3月卒業)-

未来を担う子どもたちの 人生を前向きに 生きる力を育む

大学生活での一番の思い出は、USアシスタントティチャーボランティアに参加したことです。 実際にアメリカの幼稚園に行き、日本との子どもの様子の違いや先生の考え方の違いなどを 体験し、勉強になることばかりでした。また、日々の大学生活でも、道にチョークで絵を描く、様々な楽器に触れるなど、楽しく学べる授業が多くありました。現在は外国人の先生と2人で5歳児の担任をしており、英語のみで保育をしています。子どもたちの成長を間近で見守れることが何よりも嬉しく、保護者の方々と成長を共有できることが楽しみの一つです。この道を選んで良かったと心から思っています。