川端 基夫ゼミ(マーケティング)

[ 編集者:商学部・商学研究科       2019年10月1日   更新  ]

◆どのような研究をしていますか◆

川端ゼミ写真

 川端ゼミでは、日本の小売・外食・サービス業の海外進出と、消費のグローバル化の仕組みについて学んでいます。同じ商品・店舗でも、世界のそれぞれの市場に進出すると全く異なる意味と価値を持つことがあります。それは地域ごとに異なる「当たり前の感覚」、「地域暗黙知」が存在するからです。外国人が何に価値を感じるのか、どんなものが魅力的に映るのかを、文献のみならず訪日観光客への調査なども交えながら研究することで、新しい国際マーケティングのあり方を模索しています。

◆ゼミ活動の流れ◆

川端ゼミ写真1

 私たち10期生は、3年生の春学期に日本の小売・外食・サービス業の海外進出データの収集と整理を行い、海外進出企業の国際マーケティングのケースを調べて発表しました。
他にも、共通の文献について議論を交わして学びを深めたり、フィールドワークとして吹田のアサヒビール工場の見学にも行きました。

 秋学期は、商品やコンテンツが国境を越えて受容されていく仕組みを研究します。グループに分かれて、大阪城や伏見稲荷などの観光地で訪日外国人にインタビューを行い、明らかになったことを発表します。具体的な研究のジャンルは、お菓子やお酒といった食品から、芸術品への美的感覚やCM広告、日本の漫画と幅広く、外国人はどういったところに価値を感じているのか、購買に結びつけるには何を訴求すれば良いのかを調査しています。

◆ゼミを選んだ理由◆

川端ゼミ写真2

 研究テーマに関心があったことはもちろんですが、川端ゼミで文献や実地調査を通して未だ明らかになっていないことを研究することで、問題解決能力を身につけたいと思ったからです。ゼミの活動内容は、ゼミ生の要望を基に、調査テーマを決めたりフィールドワークを行ったりと自由度が高いです。そのため、授業を通してそれぞれが疑問に思ったことや問題点を認識・分析し、解決のためにチームで考え行動するので思考力が鍛えられます。

 消費のグローバル化や消費財の国際マーケティングを、地域暗黙知の視点から分析した先行研究は少ないため、自分たちの研究は先端的で調査にとてもやりがいを感じます。外国の社会の仕組みや歴史、文化に触れると、日本での当たり前の感覚との違いに難しいと感じることもありますが、そこに面白さや魅力があります。発見や学びを通して視野が広がるので、日々の考え方や生活スタイルも豊かになりました

◆将来について◆

 私は、企業の創業や経営を支援する仕事をしたいと考えています。将来、どこの市場も海外進出が必要不可欠な時代になっています。その中で企業が海外進出を成す際に、それぞれの市場での意味づけや、食材調達・店舗開発・人材育成といったオペレーション・システムの構築などゼミで学んだことを活かして、現地消費者へ日本の価値を伝えるサポートをしたいと思っています。

執筆者:Y.T.(3年生)