2025.03.12.
地道ゼミ 「経営科学系研究部会連合協議会データ解析コンペティション」 関西予選最終報告会で最優秀賞受賞

上:発表スライド   下:発表後の集合写真

1994年(平成6年)より「共通の実データを元に、参加者が分析を競う」ことを目的として「データ解析コンペティション」が経営科学系研究部会連合協議会によって主催され、30年以上にわたって開催されてきました。例年、100を超える多くのチームが参加し、全国5つの研究部会で予選が行われています。

本年度は、関西予選の最終報告会が2025年2月28日(金)に同志社大学今出川キャンパスで開催され、地道ゼミ9名のチーム“MJソリューションズ”が、「探索的レシートデータ解析 --主成分分析と地理的加重回帰による地域別消費傾向の探索--」という演題で発表し、審査結果として「最優秀賞」を受賞しました。本年度のコンペティションでは、Research and Innovation 社のアプリ“CODE” による「買いログ®」の生鮮・惣菜データ (全データ容量55GBのCSVファイル)が提供されました。このデータは、全国のコンビニエンスストアとスーパーマーケットで販売されている「生鮮」、「惣菜」カテゴリの購買に関してアプリユーザが入力したレシートにもとづく売上に関連するものであり、通常は入手が難しい、貴重なデータでした。データのサイズに関する問題やデータのもつ特性について幾つか困難がありましたが、それらを様々なアイデア (最新のデータベース環境の導入やデータの可視化による精査) によって克服し、データの解析に努めました。最終報告会では、主成分分析 (Principal Component Analysis: PCA)と地理的加重回帰 (Geographically Weighted Regression: GWR) という手法を用いることによって、 惣菜消費額の空間的異質性を可視化して地域における消費特性の解釈を試み、得られた結果から、スーパーマーケットの今後の地域戦略における「買いログ®」データの活用可能性について施策立案を行いました。

今回の受賞により、3月14日 (金) に中央大学後楽園キャンパスで開催される令和6年度データ解析コンペティション全体の成果報告会 (本選) に出場することとなりました。