土方ゼミ4年生の石井麻貴さんと3年生の宮内亜里沙さんが、2023年5月15-16日に沖縄産業支援センター（沖縄県那覇市）で行われた学会「電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーション基礎研究会 (HCS研究会)」にて研究発表を行いました。SNSで活躍するインフルエンサーを用いたインフルエンサーマーケティングが広く行われていますが、石井さんと宮内さんは、ファッションの分野に注目し、Instagramにおけるインスタグラマーが聴衆のライフスタイルに与える影響について調査・分析を行ないました。

土方ゼミでは、女子大学生を対象にファッションの分野におけるインフルエンサーの認知と影響に関する社会調査を行ってきました。特にInstagramに着目し、インスタグラマーの認知と影響に関する調査データを蓄積してきました。石井さんと宮内さんは、これらのデータにおいて、もともとのファッションへの興味とSNSの利用動機と、インスタグラマーから受けるファッションに関するライフスタイルへの影響の程度に関係があるかどうかを分析しました。

二元配置分散分析を行なったところ、ファッションに興味を持つユーザーはインスタグラマーからライフスタイルに影響を受ける可能性があることが分かりました。また、自己表現の目的を持つユーザーはインスタグラマーからライフスタイルに影響を受けないことが分かりました。石井さんと宮内さんは、この結果に対して、表現したい自分を確立しているユーザーは、インスタグラマーの意見に左右されないからではないかと推測し議論しました。