2023.03.27.
土方ゼミ 情報処理学会 第21回アクセシビリティ研究会にて研究発表

土方ゼミ4年生の井関雄太さんが、2023年3月22-23日にオンラインで行われた情報処理学会 第21回アクセシビリティ研究会 (SIG-ACC) で研究発表を行いました。同研究会は、障がい者や高齢者を支援する情報処理技術の研究開発を行うコミュニティです。

井関さんは、同じ土方ゼミの三輪玲佳さんと共に、岡山県にある特別養護老人ホームの介護記録に対して、コンピュータで可視化・要約しやすくするための情報構造化を行い、バイタルや処置などの医療・介護の情報と、食事や入浴などの生活の情報の両方を一目で確認することができる状況把握支援システムを開発しました。

さらに、開発したシステムを実際の特別養護老人ホームに持ち込んで、23人の介護職員に利用してもらうことで、その有効性を確認する実証実験を行いました。実証実験では、長期的傾向を把握することに対する意識や、介護記録を書くことに対する意欲など、介護職の行動変容につながる可能性のある意識の変化を起こすことができるかを検証しました。

その結果、統計的な有意差は得られなかったものの、状況把握支援システムの利用により業務に対する気づきを得られた職員がいることが確認されました。

※本研究は、日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(C) (課題番号:22K04581)の支援を受けて実施されました。
※本研究は、東京工業大学大学院 環境・社会理工学院との共同研究として行われました。