2018.11.30.
川端ゼミ「園田のまちづくりビジョン」の報告会を開催

「園田のまちづくり」報告会

 川端ゼミが尼崎市中小企業センターと共同で6月から取り組んできた「園田のまちづくり調査」の研究結果がまとまり、去る10月30日(火)に東園田町総合会館において地元の住民に向けての報告会が開催されました。報告会は、昼の部と夜の部の2回開催されましたが、どちらにも会場を埋め尽くすほどの多くの人が集まり、活発な質疑も行われるなど、地元の人々のまちづくりへの関心の高さがうかがえました。
 園田では地元有志による「園田バル」などのイベントも開催されていますが、園田のまちづくりの基礎データやまちづくりの指針は存在していません。そこで、川端ゼミでは、園田のまちのアイデンティティとは何かといった根本的な議論から検討を始め、夏休みには街頭での住民意識アンケート調査(430サンプル)、商店主や飲食店主へのヒヤリング調査なども実施し、その結果と各種統計データをすり合わせて「まちの課題」を明らかにしました。そして、今後のまちづくりに向けての方向性の提起と多くの具体的な提言を行いました。
 川端ゼミでは園田は『中洲のまち』として認識すべきであり、中洲や川・水と共に歩んできた地域特性や歴史性を大切にしつつ、まちづくりを進めるべきと提起しました。そして、商店や飲食店がより魅力を高め、地域外の人が「ふらりと立ち寄りたくなる園田」、住民が長く「住み続けたくなる園田」をめざし、その実現に向けての具体的な商店・飲食店の改善案、子育て環境の整備、新しいイベントの創出、まちのホームページの開設といった提言を多数行いました。この川端ゼミの研究成果は、『園田まちづくりビジョン2018』として、尼崎市地域産業活性化機構から年内に刊行され関係機関・関係者に配布される予定です。

神戸新聞 関学大「中州のまち」尼崎・園田を研究 外部のサイトへリンク