2019.07.08.
柿原武史教授 NHKラジオ「まいにちスペイン語講座」放送中

スペイン語・音の風景(Paleta de sonidos)

 柿原武史教授が4月から、NHKラジオ第2放送「まいにちスペイン語」(初級編)で講師をされています。
 放送は、月~水 午前7:15~7:30(再放送:同日 月~水 午後2:45~3:00、再放送:翌週 月~水 午前11:45~午後0:00)です。
 番組では、スペイン語圏で実際に聞こえてきそうなコマーシャルや、駅構内の案内放送の「音」を素材にして学習を深めます。柿原先生とネイティブアシスタントのJudith Zamora(ジュディス・サモラ)さんがお送りする軽快なスペイン語をぜひ一度お聴きください。

【柿原先生からのメッセージ】

 私は商学部などでスペイン語を教えています。
 文法など「ことばの仕組み」を学ぶ授業と、会話など「コミュニケーション」の訓練をする授業を組み合わせてスペイン語を学べる体制になっています。コミュニケーションの授業では実践的な練習もするのですが、教室の外でスペイン語に触れるチャンスが少ないため、学生の皆さんには積極的にスペイン語に触れるチャンスを作るように指導しています。
 そのチャンスの1つが「ラジオ講座」です。

 「ラジオ講座」と聞くと少し「古くさい」と感じるかもしれません。しかし、今やスマホのアプリでいつでも繰り返し聞くことができるなど、スマホ時代にぴったりの教材として生まれ変わっています。電子版のテキストを使えば、まさに、いつでもどこでも学習できます。

 私は、2019年4月から半年間「まいにちスペイン語 初級編~スペイン語 音の風景」を担当しています。
 この講座では「生の音」「本物の音」にこだわりました。「スキット」と呼ばれる音素材には「初級」とは思えない文法事項や語彙が登場し、スピードも手加減はありません。その理由は、実際の生活で耳にするスペイン語は、手加減がないからです。そんな音を聞いて、なんとか自分に必要な情報をピックアップすることが大切なのです。

 全部を理解しようとするから「わからない」「難しい」と感じてしまうのです。「なんとなくこんなことを言っているんだろうな」という気楽な気持ちで聞くようにしましょう。すると「いつ」「なにが」「誰が」「何を」などの「キーワード」が聞き取れるようになります。
 もちろん、この講座では文法や語彙についても詳しく解説していますので、そちらを聞いて理解を深めてください。

※写真/NHK出版提供