2020.07.02.
【ファイナンス論】大阪取引所による「オンライン出前講義」実施
春学期の「ファイナンス論」では、大阪取引所からゲストスピーカーをお招きし、デリバティブの意義と役割、日本におけるデリバティブ取引の歴史についてお話をしていただきました。
江戸時代の大坂・堂島では、堂島米会所と呼ばれる公的市場において、米切手(米と交換できる証券)を売買する現物市場(正米商い)と、米の代表的な銘柄を帳面上で売買する先物市場(帳合米商い)が幕府公認の下で行われていました。堂島米会所は、わが国における取引所の起源とされるとともに、世界における組織的な先物取引所の先駆けとして、金融関係者の間に広く知られています。2020年7月27日には、東京商品取引所から大阪取引所に貴金属や農産物のデリバティブ取引が移管され、金融・商品の両分野にまたがる日本初の総合取引所となる予定です。
大阪・北新地の南端付近にある堂島公園内には、「堂島米市場の跡」を記念する安藤忠雄氏作のモニュメントなどが設置されています。機会があれば、モニュメントを見ながら江戸時代から現代に至る歴史に思いを馳せてみてください。