2020.03.05.
土方ゼミ  第4回計算社会科学ワークショップにて研究発表

 

  土方ゼミ4年生の石崎日香莉さんが、2020年2月28日(金)~3月2日(日)に神戸大学で行われた第4回計算社会科学ワークショップ (CSSJ 2020) にて研究発表を行いました。

 計算社会科学ワークショップは、大規模社会データを人工知能(AI)やデータサイエンス(DS)技術によって処理・分析し、人間行動や社会現象を解明する学会です。比較的若い研究分野で、情報学においても最も注目されるものの一つです。 

 石崎さんは、ビジネスでも良く用いられているクラウドソーシングサービスにおいて、ワーカーのタスクパフォーマンスの向上メカニズムに関する研究を行いました。具体的には、ワーカーのタスクパフォーマンスの中間フィードバックとそれに基づく追加報酬を組み合わせた機構を提案し、実際のクラウドソーシングサービス上で大規模な被験者実験を行いました。

 得られた実験データについては、データサイエンス技術により分析を行い、科学的な検証を行いました。その結果、提案する機構により、もともとパフォーマンスの悪かったワーカーが継続してタスクを行うことを阻止し、またそれでも継続してきたワーカーについても成果物の質を大幅に向上させることができました。この結果は、AI技術を開発している企業が、大規模な学習データ(人工知能を賢くするために必要なデータ)を収集するのに役立つと期待されます。

CSSJ2020

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