2013.05.06.
教員の新刊: 『無教会としての教会: 内村鑑三における「個人・信仰共同体・社会」』

『無教会としての教会: 内村鑑三における「個人・信仰共同体・社会」』

201303_無教会としての教会

/ 岩野 祐介 神学部准教授 著

教文館, 2013.3
320p ; 21cm
4,500円+税
ISBN: 9784764273641

無教会主義キリスト教の創始者・内村鑑三は、信仰とは個人的なものである、と主張する一方で、最後まで社会に対する語りかけをやめなかった人物です。では、個人的信仰と、社会性とはいかなる連関があったのでしょうか。本書は内村のキリスト教思想を、内村による聖書解釈テキストの分析を通して、明らかにすることを試みた論考です。何かと「自己責任」と言われる現代、内村の「神と共にある自己」、そして神と共にあることにより他者と共にある自己、という考え方は、依然として多くの示唆を我々に与えてくれるように思います。

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