[ 神学部 ]神学部の特色

1.現代的なアプローチも取り入れ4つの領域からキリスト教を理解する

「聖書学」「歴史神学」「組織神学」「実践神学」の4つの領域からキリスト教への理解を深めます。フィールドワークを通じて現場へのアプローチも試みます。
より具体的には、キリスト教の正典/聖典、歴史・文化、教理、実践について学ぶ学部です。
神学部といえば聖書を学ぶ、というイメージがあるかもしれません。もちろん神学部では聖書の研究をしますが、しかしそれだけではありません。様々な人物の思想・著作や活動等の研究を含む歴史、キリスト教の根本的な考え方・立場である教理、礼拝や祈祷などの実践、キリスト教音楽、美術や建築等、実にさまざまな側面からキリスト教的見地に基づいて考察を行う学部です。
神学部ではその学びを以下の4つの領域に分けています。

聖書学(旧約・新約聖書学)

旧約聖書学は、旧約聖書を、ユダヤ教やキリスト教の正典/聖典としてだけでなく、より幅広く、この世界における一時的な存在である人間存在の持つ根元的問題性を、「永遠なる者」との対比の中に置いて問う書物として読み解きます。神話的表象や文学的装置を用いて語られる人間理解を現代に再解釈するために、聖書学の諸方法論をはじめ、文化精神医学や心理学、文芸批評や物語論等の方法を用います。

新約聖書学は、27巻からなる新約聖書のテクストについて、その歴史的・文化的背景を十分に踏まえながら、人文科学や社会科学等の解釈手法をも取り入れて理解を深める学問です。新約聖書が執筆された当時の人々に対して何を語ったか分析するとともに、その内容が人権、平和、環境といった現代社会の諸問題に対してどのような提言をなしうるかを熟考します。

歴史神学(歴史神学・キリスト教文化)

歴史神学は、2世紀以降のキリスト教の歴史に関わる問題を広く考察するものであり、そこには教父学や中世キリスト教神学、宗教改革の神学や歴史はもちろん、アジアと日本のキリスト教史なども含まれます。歴史上の人物、思想、出来事、文化を学ぶことを通して現代をも考える力を身につけます。

組織神学(組織神学・キリスト教思想)

組織神学・キリスト教思想は、聖書に啓示されるキリスト教の真理について考察する神学の領域であり、組織神学は、その真理内容を信条・信仰告白に拠りながら体系的に叙述し教会の宣教に奉仕します。また、キリスト教思想は、哲学的思惟によりその真理内容を批判的に吟味し宗教の本質を探究します。

実践神学

実践神学は、教会や病院、学校を始めとする様々な宣教の現場における課題に神学的にアプローチするとともに、実践的なスキルも高める事を目的とします。さらにキリスト教と現代社会との様々な接点を分析することにおいて、現代におけるキリスト教と社会との関わりを考察していきます。

2.世界レベルの資料が揃い神学研究をリードする研究者が指導

神学研究拠点として第一線の研究者が教員として集結。ヒブル語・古典ギリシャ語・ラテン語など他大学ではなかなか学べない科目も履修できます。

3.人間力を磨き上げるために少人数制で学問としての「神学」を学ぶ

少人数制の授業を通して、実社会の状況や実践的課題を取り入れた、学問としての「神学」を学び、自身の生き方、役割を考えます。

4.国際社会に必要な基礎学力をリスト教を基盤に育成

日常生活やビジネスの中で通用する、キリスト教を中心とした宗教的な教養を高める教育を推進。国際社会と対話できる人を育てます。

5.充実した奨学金制度

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