2008.05.01.
教員の新刊: 『スピリチュアルケア学概説』
窪寺 俊之 神学部教授(現兼任講師) 著
三輪書店, 2008. 3
x, 177p ; 26cm
関西学院大学論文叢書第16編
2,600円+税
・・・本書におけるスピリチュアルケア学とは「危機状況に置かれた人間のいのちを支える根源を見つけ出して、その本質を明らかにし、患者の魂の痛みへの具体的ケアの方法を見つけ出す学問」と定義したい.そしてその学際的方法は、「病いや死の危機に直面した「いのち」を支える方法を、宗教・心理学・医学・看護学・介護学に学びながら、患者がその人生を完成するための援助を多角的に研究する」方法をとる.・・・(中略)
・・・本書では先に提示した諸学問に学びつつ、人間固有の自己防衛機能としてのスピリチュアリティという新たな視点から、死にいたる病を負いつつ、存在の揺れ動きを感じながらも、その人が魂のケアを受け、人間らしく生きることができるための道を学問的に模索し、スピリチュアルケア学として提示しようと試みるものである.【「はじめに」より抜粋】