電波天文学研究室

瀬田 益道 (せた ますみち) 教授

電波天文学研究室

研究分野:
電波天文学、南極、受信機開発
研究室サイト

星間物質の形成と進化を明らかにする

 星と星の間にも物質があります。星間物質の観測は電波天文学が得意とする分野です。星間物質の中で比較的低温で密度の高い領域は、分子雲と呼ばれています。悠久に思える星にも一生があり、分子雲の一部が収縮して星が生まれ、重さに応じて進化します。星が生まれる様子はだいぶ明らかになりましたが、分子雲がどのようにして作られるのか、星が誕生した後分子雲はどのように進化(変化)していくのかは明らかではありません。本研究室では、主に電波望遠鏡を用いた観測で、星間物質の形成と進化の解明を目指しています。

南極電波望遠鏡用に高感度サブミリ波受信機を開発する

 計算機ネットワークの発達した現在、望遠鏡は遠隔操作が可能で、世界的に多くの望遠鏡には、競争的な観測時間枠があり、自ら望遠鏡を保有しなくても、観測時間を獲得すれば、都心の研究室で天体観測が可能です。また、膨大な観測データが眠るデータベースも増えています。一昔前では、夢のような環境が実現されており、本研究室でもモダンな研究スタイルでの観測的な研究も可能です。
 関学の実験系の研究室には、本質的に新しい成果を得るために、既成の装置は使わずに、独自の装置を開発してきた伝統があります。南極大陸の内陸部には、標高3000m以上の高原地帯が広がり、地上で、最良の電波望遠鏡の観測サイトです。そこに、10m級の電波望遠鏡を設置する計画を、国立天文台、国立極地研究所、筑波大学等、南極天文学を推進する機関と協力しながら進めています。本研究室では、宇宙ステーション搭載の超電導受信機の開発、つくば 32m大型望遠鏡の運用経験、及びチリや南極内陸部等過酷な環境下での可搬型観測装置の運用実績を基に、南極用サブミリ波受信機の開発を行っています。学内で、CADや電磁界シミュレーターを用いた設計、スペクトラムアナライザー等の測定機器を用いての受信機の性能評価が行えます。