カリキュラム

1年次 基礎の数学、広範な教養、高校物理から大学物理への道

高校物理から大学物理への移項がスムーズに行われるようにデザインされた科目として少人数制の“サブゼミ”と“物理学序論”があります。講義とデモンストレーション(演示実験)を組み合わせることで物理現象を実体験できる“デモンストレーション物理学”は関学物理・宇宙学科が誇る特色ある科目です。“宇宙物理学入門”を履修することで初年次より宇宙物理学の概要を知ることができます。

1年次の主な科目

キリスト教学A・B、英語リーディングIA・IB、英語ライティングIA・IB、英語コミュニケーションIA・IB、力学I・II、サブゼミ、物理学序論、電磁気学I、宇宙物理学入門、デモンストレーション物理学I、微積分学I・II、線形代数学I・II、コンピューター演習A

2年次 古典物理学と基礎実験・演習

主にニュートン力学、“電磁気学”、“熱力学”などのマクロ領域で特に有効な分野を学習します。講義で学んだ内容は、実験・演習科目で確認・補強することで理解をより確かなものにしていきます。アインシュタインの“特殊相対性理論”もこの学年で学びます。

2年次の主な科目

英語リーディングIIA・IIB、英語ライティングIIA・IIB、英語コミュニケーションIIA・IIB、解析力学、電磁気学II、熱力学、量子力学I、デモンストレーション物理学II、特殊相対性理論、物理数学I、物理と確率、基礎物理学実験I・II、基礎物理学演習

3年次 現代物理学への道

2年次から始まった実験科目は、3年次ではレーザー、超伝導、放射線、太陽からの電波の観測など一段と現代物理学をテーマとしたものになります。演習科目も複素関数やラプラス変換などより高度な数学を駆使した物理学を取り扱います。講義では“量子力学”や“統計物理学”、“宇宙物理学”など20世紀になってから大きく発展した分野を学びます。

3年次の主な科目

量子力学II・III、熱統計力学I・II、物理数学II、コンピューター演習B、理工のためのAI基礎、科学技術英語A、物理学実験I・II、物理学演習、物理数学II、宇宙物理学、重力・素粒子論入門、物理・宇宙計測学、固体電子論、連続体物理学

原子間力顕微鏡による原子層ステップの観察(阪上研究室)
分子線エピタキシー装置を用いた超高真空下での結晶成長(阪上研究室)
分子線エピタキシー装置を用いた超高真空下での結晶成長(阪上研究室)
原子間力顕微鏡による原子層ステップの観察(阪上研究室)

4年次 4年間の集大成

最終学年では物理・宇宙学科のいずれかのひとつの研究室に所属して卒業研究を行います。研究室あたり平均6名の少人数体制での一年間の学びと研究を通して、現代物理学と宇宙物理学の最先端へと近づきます。多くの学生が大学院に進学して研究を継続します。

4年次の主な科目

卒業実験及び演習、外国書講読、輪講、X線天文学、電波天文学、赤外線天文学、光物性物理学、現代統計力学

レーザーを用いた実験(栗田研究室)
レーザーを用いた実験(栗田研究室)