コンセプト

学科の概要

理論、実験、観測を通じて物理学上の未解決問題と宇宙の謎に迫る

現代物理学の研究対象はミクロからマクロまで極めて幅広く多岐にわたっています。ミクロな物理の代表は素粒子や原子核、原子・分子が織りなす物理現象であり、マクロな物理の代表としては宇宙物理学が挙げられます。
物理・宇宙学科は物性物理学を中心とする物理学を専門とする教員5名と宇宙物理学を専門とする教員6名により構成されている学生定員60名の学科です。
理論物理学・実験物理学・宇宙観測の教育・研究を通して専門性・創造性と論理的思考力・チャレンジ精神を兼ね備えた人材の養成を目指します。
宇宙物理学の分野では理論研究に加えて電波天文学、赤外線天文学、X線天文学の宇宙物理主要三分野の研究室が揃っているのも関学の物理・宇宙学科の特徴のひとつです。

身につく力

物理学の原理・法則の確かな理解と宇宙物理学上の幅広い知識

あらゆる科学技術の基礎といえる物理学を講義・実験・ゼミ・演習を通してバランスよく効率的に学ぶことで、力学・電気・磁気・熱現象等の巨視的な物理学から量子力学、相対性理論、統計力学等の現代物理学まで深いレベルで理解できるようになります。

宇宙物理学の主要三分野(電波天文学、赤外線天文学、X線天文学)の全てを学ぶことができる優れた環境の下で宇宙物理学の幅広い知識が身につきます。

論理的思考力と問題解決力

物理学は実験・観察に基礎をおく自然科学の中でも特に論理的な学問とされています。物理学の原理と法則を理解すると同時に論理的な思考力が身につきます。物理学の学修を通して身につけた論理的思考力は、物理学の枠を超えた様々な分野・領域における現実的な問題解決と新たな問題の発見のための強力な道具になり得ます。

専門性と研究力

宇宙論からナノテクノロジーまでの最先端の知識を自分のものとすることで、いわゆる専門性が身につきます。ここで身につけた専門性は高度な科学技術を発展させ応用する様々な場における即戦力となります。最終学年での卒業研究では、先行・関連研究の調査法、研究を立案・計画し実行していく能力、日本語ならび英語による情報発信能力などの実践的な研究力を修得します。

卒業後の人物像

卒業後の人物像

物理・宇宙学科では卒業生の皆さんには、
「科学技術の基礎である物理学と宇宙物理学の知識を活かし、それらを理解する過程で培われた論理的思考力を駆使することで、既成の概念や常識に挑戦し、
未知の領域にも果敢に進出していこうとするチャレンジ精神を大切にする人物」
「関西学院のスクールモットーである“Mastery for Service”の精神を忘れずに、あらゆる手段を講じて創造性を発揮し続けることに注力し、本質的なイノベーションと人類全体のための社会貢献を目指す人物」
になってほしいと願っています。