光物理学研究室

栗田 厚 (くりた あつし) 教授

光物理学研究室

研究分野:
レーザー、光メモリー
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研究テーマ

 ランダム媒質中での光学現象とその光機能の研究をしています。
 ランダムな光学媒質とは、散乱体(微粒子など)が空間的に不規則に分散している媒質で、白く見えるものはどれもランダムな光学媒質といえます。最近、このような、光を多重散乱する物質に特有の、さまざまな現象が存在することがわかってきました。たとえば、散乱が非常に強くなると、光は散らばらず、逆に媒質中に捕らえられて動けなくなる「光の局在」現象や、光を増幅する媒質を混ぜ込むと、「ランダムレーザー」と呼ばれるレーザー作用が起きることです。これらは、科学としておもしろいだけでなく、高密度の光記録、光情報処理、超小型の単色光源など今までにない光機能の実現という、実用面での可能性もあります。

具体的に行っている研究活動

 ランダム媒質で起きる光学現象の一つとして、光を当てると色が変化する光反応材料をランダム媒質と組み合わせると、入射した単色光の、波長・波形・偏光の状態がすべて記録されるという、一種の光メモリー効果が起きます。現在実用になっているブルーレイディスクなどの光メモリーは、ディスク上の一点一点に、光が当たったか当たっていないかだけの情報を記録していますが、光のさまざまな状態の違いが記録できると、一点だけにもいろいろな情報を記録することができます。光の状態にも、波が渦を巻いた形の光渦など、今まで知られていなかったものもあります。私たちは、そのような光の作り方も研究し、光メモリー効果によってそれがどのように記録されるかを調べる研究を進めています。

研究室の雰囲気

 研究室の4年生、院生は、実験装置で遊びながら、自分でテーマ見つけ、うまく行かないことがあったらできるだけ自分で解決し、研究を進めています。研究は一人ずつ違うテーマでやりますが、お互いにアドバイスし、助け合っています。卒業後も、毎年開くOB・OG会には遠方の人も含め、30人近く集まります。