そうせいTIMES 第8号 新たな文化を創り出すには「総合する力」が必要だ(2014/03/31 発信)

[ 編集者:総合政策学部・総合政策研究科 2015年8月11日 更新 ]

もとある文化を尊重し、新たな文化を生み出す。

デキキス教授

デキキス教授

最近はマーケティングに興味のある学生が多いですね。しかしきちんとした理解のためには、文系・理系両方の学びが大切です。例えば日本の車の名前にはヨーロッパの言語が多く使われていますが、実際に現地ではどのような意味やイメージがあるのか、相手のフィールドのことをよく知る術が必要になります。

窪田准教授

窪田准教授

企業が国を超えて物やサーピスを売るためには、文化的な理解と、それを踏まえたアイデアが欠かせません。
iPhoneなどが世界中で受け入れられ、現代文化を象徴する存在となったのも、人々の性質や文化の綿密な下調べがあったからこそ。通常、各国に特別な対応をしないアップル社やグーグル社が、日本の絵文字は無視しなかったという話もあります。

デキキス教授

デキキス教授

絵文字も単純な記号のようなものだったのが、いまではLINEのスタンプのようにイラストを送ることもできるようになりましたね。日本のマーケットは海外から見ると、どんなものを求めているのか少し分かり辛い。だからこそ、日本の学生はビジネスチャンスが多いと思います。

窪田准教授

窪田准教授

もともと築かれてきた文化を踏まえた技術が人間の内面に影響を及ぼして、新たな文化を創っていくんですね。思いつきや独特の視点があっても、狭い領域の知識しかなければ工夫の範囲は狭くなってしまう。学生生活でより広い領域の知識を吸収して土台となるものを増やすことは、社会で革新的なアイデアを生み出す力に繋がると思います。